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西殿塚古墳[にしとのつかこふん]
西殿塚古墳(にしとのつかこふん/にしとのづかこふん)は、奈良県天理市中山町にある前方後円墳。 宮内庁により「衾田陵(ふすまだのみささぎ)」として第26代継体天皇皇后の手白香皇女の陵に治定されている。 == 概要 == 天理市南部に広がる大和古墳群の中でも最大の大きさであり、延喜式で山辺郡にあったとされる手白香皇女衾田陵の位置にあたるため、宮内庁により手白香皇女衾田陵に治定されている。しかし箸墓古墳と同様の吉備様式の特殊器台が後円部に並び〔寺沢(2000)〕、埴輪や墳丘の形態等からも箸墓古墳に続く時期の大王墓という見方がある〔白石(1999)〕。こうして築造時期は3世紀後半から4世紀初めごろと想定されている〔〔〔和田(2003)〕。これらの見方では築造時期が手白香皇女の生没年と全く合わない。その場合に、衾田陵は延喜式でいう山辺郡でも推定築造時期が6世紀と考えられている周辺唯一の古墳である西山塚古墳とする説がある〔。 衾田陵と捉えずに別の被葬者を推定する試みとして、崇神陵の陵守が衾田陵を合わせて守っていたという記録から、この西殿塚古墳こそが崇神天皇陵であったという解釈がある〔〔ただし先の考古学的見解を容れていない。〕。あるいは、箸墓古墳の被葬者を卑弥呼と考え、それに続く大王とみて、台与らその次世代の王と陵墓とする考えるものもある〔。 宮内庁が管理しており、研究者や国民の立ち入りは禁じられているが、2012年(平成24年)に盗掘された〔墳丘に巨大な石積み壇 奈良、台与墓説の西殿塚 - 47NEWS(2014/04/09 02:00版)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西殿塚古墳」の詳細全文を読む
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