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西洋フード・コンパスグループ株式会社(せいよう-)は、東京都豊島区に本社を置く、主に社員食堂や医療施設など事業者向けカフェテリアやレストランを運営する企業である。 == 概説 == 1960年代、デパートや百貨店系の併設レストラン・大食堂が人気を呼び、ファミリー利用客の集客の一つとして日本各地に作られた。外食の多様化・ニーズが日本の高度経済成長と共に高まりつつあった当時の世相を反映して、西武百貨店は、レストラン部門を「西武食堂」として1963年(昭和38年)に分社・設立する。 セゾングループの拡大戦略で他社との合併・レストラン西武への商号変更などを経て、親会社の西武百貨店の新規の百貨店出店形式・要望に合わせた、複数の和洋中レストランブランドを運営する事業会社となる。1983年(昭和58年)、西武百貨店の常務を務めていた和田繁明が社長に就任後、西武百貨店・セゾングループ系列の出店展開に頼ったビジネスモデルの軌道修正・事業改革を行い、肥大化した複数のレストラン運営は、チェーンストアオペレーション方式の本格導入、メニューの標準化、核になる中核事業の育成、単体ブランドレストラン事業の独自出店・チェーン展開を行った。 1980年代当時の大手ファミリーレストラン各社は右肩上がりの成長拡大期を迎え、レストラン西武は中核事業としてファミリーレストラン・CASAを中心とした事業を推進。CASAロードサイド店舗の出店強化、新コンセプトのダイニングバー「オールドニュー」新業態の開発・チェーン展開など進め、事業の拡大を続けた。1989年(平成元年)に西洋フードシステムズに商号変更。 1990年代のバブル崩壊・景気後退の世相を受け、同業のすかいらーくが新業態・低価格プライスゾーンガストなど、消費低迷に合わせた展開を押し進める中、西洋フードシステムズはCASAのブラッシュアップ、グランドメニューの見直しで「町の洋食屋さん」コンセプトの新メニューを打ち出すが、全体の業績改善までには至らなかった。 2001年(平成13年)、バブル崩壊後の経営不振から低迷を続けていた西洋フードシステムズは、セゾングループから離れてイギリス資本の世界的にコントラクト事業を展開するコンパスグループ (:en:Compass_Group) 傘下となり、従来のファミリーレストラン事業・CASAを中心とした収益構造から、社員食堂や病院給食事業といったコントラクト事業に経営の主軸を移して大規模な事業の見直しを実施。存続店のCASAは、新機軸の「キッチンデミグラ」ロープライスレストランへの業態転換が立案され、東京都内の店舗を中心に数店舗リニューアルされた(現在はすべて閉店)。 2002年(平成14年)、西洋フードシステムズの慢性的な不振が続いていたファミリーレストラン事業・CASAの郊外型120店舗をココスジャパンに売却、譲渡額は約68億円。バブル期に積極的な多店舗出店を行っていた、関東・東海・関西・九州地区に展開していた店舗を手放し、ロードサイド型レストランからの撤退、経営資源をコントラクト事業へ集中させて事業のスリム化を行った。 2007年(平成19年)、同グループの事業を再編・合理化を図るために、同社とその関連会社3社を吸収合併して『西洋フード・コンパスグループ』に商号変更した。またレストラン事業の大半を西洋レストランシステムズ株式会社に分社化した。 2012年(平成24年)、西洋レストランシステムズとの資本提携を解消、グループのレストラン部門は更に規模を縮小した。しかし現在も駅ビルやデパート内に展開するコンセッション・レストラン事業は、小規模ながら旧セゾングループ系列の商業ビル内の店舗を中心に引き続き運営している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西洋フード・コンパスグループ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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