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西海橋(さいかいばし)は、長崎県佐世保市針尾島と西海市西彼町の間にある伊ノ浦瀬戸(針尾瀬戸)に架かるアーチ橋である。完成当時は固定アーチ橋としては世界で三番目の長さを誇り、東洋一と評された〔『ひらけゆく西彼-変容するまちむら-』長崎県市町村自治振興会編、1973年、P179〕 。 == 概要 == 日本三大急潮のひとつといわれる針尾瀬戸により、長い間「陸の孤島」であった西彼杵半島と佐世保市を陸路で結び、半島における産業の振興、開発の促進を目的に架けられた〔『ひらけゆく西彼-変容するまちむら-』長崎県市町村自治振興会編、1973年、P6〕。 1951年に着工し、1955年10月に竣工。同年12月より供用を開始した。 総事業費は5億6,000万円(当時)で、完成時には固定アーチ橋として世界で3番目の長さを誇っており〔〔世界第一位はレインボー橋、第二位はヘンリーハドソン橋(共にアメリカ)であった〕、日本の橋として初めて支間長200メートルを超えた長大橋であった。技術的に卓越した存在であるに留まらず、針尾瀬戸のランドマークとなる機能美をも備え、橋自体が観光スポットとして広く知られている。 当初は有料橋であり、供用開始時より午前10時から午後8時まで(後に午前7時から午後10時までに拡大)バスは500円、普通車が200円の通行料金が徴収〔〕、後に徒歩による通行料として10円が設定された。〔『西彼町郷土史』西彼町教育委員会編、2003年、P325〕 その後、1965年(昭和40年)頃より、地元住民および橋の利用を増加させ、観光客を誘致したい佐世保市が橋の無料化を要求し、1970年(昭和45年)に無料化された。 同橋の完成により、長崎-佐世保間の陸路による最短ルートがそれまでの大村市経由から西彼杵半島経由となった。 また、西彼杵半島では橋の建設を契機として半島全体の総合開発の機運が高まり、主要道路の舗装・改良工事が進展した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西海橋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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