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西部劇(せいぶげき)とは Western(ウェスタン)の訳語であり、19世紀後半のアメリカ合衆国の西部開拓時代に当時フロンティアと呼ばれた未開拓地であった主にアメリカ西部を舞台にした小説や映画であり、主として映画(テレビ映画を含む)を指す。 == 概要== 南北戦争後の19世紀後半のアメリカ西部を舞台に、開拓者魂を持つ白人を主人公に無法者や先住民と対決するというプロットが、白人がフロンティアを開拓したという開拓者精神と合致し〔p36〕、大きな人気を得て、20世紀前半のアメリカ映画の興隆とともに映画の1つのジャンルとして形成された。 それ故に「19世紀後半のアメリカ西部開拓期を撮った映画」が西部劇であり、「新興の気に満ち満ちていた若きパイオニア精神が壮烈なアクションとともに展開するのが特徴」であるが、「現在西部劇は殆ど滅び去ったと言ってよく、パイオニア精神の失われた今のアメリカで成り立ち得ないジャンル」であるとされている〔「映画小辞典」188P 「西部劇」の項 田山力哉著 ダヴィッド社 1987年9月発行〕。 なお19世紀後半(特に1860年代から1890年代にかけて)のアメリカ西部を舞台とするとした西部劇の定義は必ずしも厳密なものではなく、ゲイリー・クーパー主演「征服されざる人々」の舞台は独立宣言前の東部のペンシルベニア州ピッツバーグであり、ジョン・フォード監督ヘンリー・フォンダ主演「モホークの太鼓」は独立戦争時のニューヨーク州が舞台で、セシル・B・デミル監督「北西騎馬警官隊」は時代は1880年代だが舞台はカナダで、いずれも未開拓の地を切り開いていく物語であり西部劇と見なされている。また「明日に向って撃て!」「アラスカ魂」「ワイルドバンチ」は、20世紀初頭の物語であり、「明日に向って撃て!」は最後は南米ボリビア、「アラスカ魂」はアラスカ、「ワイルドバンチ」や他に「荒野の七人」などはメキシコが舞台だが西部劇のジャンルとされている。 そして最後は第一次世界大戦時になる「シマロン」も西部劇に入るが、しかしアトランタを舞台に南北戦争時のストーリーである「風と共に去りぬ」は、西部劇のジャンルには入っていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西部劇」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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