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要求仕様 : ウィキペディア日本語版
要求仕様[ようきゅうしよう]
要求仕様(ようきゅうしよう、Requirements Specification)とは、工学分野において特定の製品やサービスがどうあるべきかを記述する文書を指す。主にシステム工学ソフトウェア工学で使われる用語である。英語のrequirementからリクワイアメント(リクワイヤメント)ともいう。
従来からの工学的手法では、要求仕様を入力として製品開発における設計工程が行われる。
要求仕様作成工程の前に一般に実現可能性調査(feasibility study)や概念的分析の工程が置かれることがある。要求仕様作成工程は、要求収集(関係者からのヒアリングなど)、要求分析(一貫性と完全性の検証)、要求定義(開発者に要求を理解させるための文書を作成)、要求仕様記述(要求と設計の橋渡しとなる文書を作成)の各工程にさらに分けることができる。
== システム工学とソフトウェア工学における要求仕様 ==
システム工学では、要求仕様はシステムが何をしなければならないかを記述したものと言える。この種の要求仕様は、完成したシステムが実行可能でなければならないことを指定する。他の要求仕様の形式として、システム自身に関する記述をする場合もあり、機能をどの程度うまく実行するかを示す。後者の要求仕様は「非機能的要求仕様」あるいは「性能要求仕様」、「サービス品質要求仕様」などと呼ばれる。例えば、可用性、検証可能性、保守性、ユーザビリティなどに関する記述がそれに含まれる。
要求事項の集合によって、必要なシステムの特徴や機能が定義される。よい要求仕様は一般に「どのように」システムを実装すべきかを記述せず、そのような設計上の判断は設計者に任せる。
ソフトウェア工学でも、要求仕様に記述すべきことはほぼ同じだが、ソフトウェアだけに焦点が当てられている点が異なる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「要求仕様」の詳細全文を読む



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