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見沼の竜伝承 : ウィキペディア日本語版
見沼の竜伝承[みぬまのりゅうでんしょう]

見沼の竜伝承(みぬまのりゅうでんしょう)とは、埼玉県さいたま市見沼地区にみられるの伝承群のことである。見沼区や緑区はもちろんの事、南は川口市から北は岩槻区まで見られる竜の伝承群である。
== 主な伝承 ==
見沼干拓にまつわる次のような伝承がある。干拓工事中に様々な災難がふりかかり工事が中断した。干拓指揮者の井沢弥惣兵衛が病気になり寝込んでいたところ、突然不思議な女性が現れ、病気を治すから願いを聞き入れてくださいと言った(その願いとはもちろん竜が棲む沼の干拓の中止の事である)。また、ある晩は炎を吐きながら惣兵衛を体をなめつくす蛇女が現れたという。この時、たまたま惣兵衛の寝床を訪れて一部始終を見届けた男は気を失い、翌日に惣兵衛に伝えたという。
次のような伝承もある。笛を吹く娘が現れては若者が姿を消すという事件が発生した。その出来事を聞きつけた武士が、確認のため見沼に来た時に美女を見つけ、切りかかったが、突然暴風雨が起こり美女は消えてしまったという。翌日に武士がまたその場所を訪れると、そこには笛だけが残っていたという。
他には「釘付けの竜」、「国昌寺の開かずの門」、「山口弁天伝説」(乙姫伝説に近い)などの伝承が存在する。見沼の竜伝承は、人身御供を求めるものから人命を助けるものまで、様々なバリエーションが存在する。
伝承に登場する竜を祭る神社には「見沼竜神社」などがある。見沼竜神社は氷川女体神社(氷川女體神社)の中にある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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