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見立て(みたて)とは、 * 見て、選び定めること〔広辞苑 第五版 p.2559〕。 * 選定、鑑定〔 * 診断〔 * なぞらえること。 *(芸術の技法)対象を、他のものになぞらえて表現すること〔。 丸谷才一は山崎正和との対談『半日の客 一夜の友』(文春文庫)は「日本人の見立て好き」を論じている。文化人類学者・川田順造は見立ては「対象を別の物になぞらえ、実在しないものをあるように思い描く」といい、日本文化の奥行きを深めたという〔「『見立て』は異なる次元の感覚の巧みな組み合わせにつながって日本文化の奥行きを深めました」「豊かな想像力が思い思いの創意工夫につながりました。その表れの一つが職人の手仕事だと私は思っています」と生まれ育った深川とフランスの職人の調査を比較して述べている(「人類の 未来のために」朝日新聞2015年1月4日)。〕。 == 見てから選ぶこと == ;選定 伝統的に、自分の目で見てから選ぶことを「見立て」と言った。 例えば、江戸時代、呉服などを自分の目で見て選ぶことも「見立て」と言った〔。 また、遊郭などで客が相手となる遊女を選ぶことも「見立て」と言った〔。 ;診断 伝統的に、医者が病人を見て(診て)、あらかじめ定められたどの分類に当てはまっているのか選ぶことも「見立て」と言う。つまり現代では「診断」と呼ばれていることにおおむね相当する〔「見立て」は大和言葉であり、「診断」はそれに相当する漢語である。ただし現代では「診断」のほうがそれなりの定義・用法で比較的かっちりした定義・用法のもとで用いられているので、氏原寛, 成田善弘などは、「見立て」という用語のほうを、より直観的な見方や見通しなども含めた、より自由な用語として用いて、現代流の医学用語「診断」で指す行為に加えて、そうした「見立て」も用いることの有用性・重要性などを説いている(出典:氏原寛, 成田善弘『診断と見立て: 心理アセスメント』培風館, 2000)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「見立て」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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