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画角(がかく、)は、カメラで撮影される写真に写される光景の範囲を角度で表したものである。視野角とも。また、同時に一般的な視覚の用語である視野(field of view)と区別なく使われることもある。 なお、Viewing angleも日本語では視野角と訳されるが、こちらを画角と表現することはない。これは液晶ディスプレイなど視点位置によって画面の発色や視認性が変化する特性を持つ表示装置において、表示を正しく見ることができる(基準値以上のコントラスト比を維持できる)視点位置の範囲を、真正面を0°として表現したものである。 == カメラの画角の計算 == カメラの画角は、以下の3つのパラメータの関数である。 # 使用する写真フィルムや光学センサといった撮像面の寸法 # 画像を撮像面に投射する写真レンズの焦点距離 # レンズの歪みの度合い 歪みがないレンズであれば、フィルムや光学センサの寸法とレンズの焦点距離で画角が決定される。 画角は以下の3つの方法で測定される。 * 水平(フレームの左端から右端までの)画角 * 垂直(フレームの上辺から下辺までの)画角 * 対角線(フレームの一方の角から反対の角までの)画角 歪みのないレンズでは、画角(''α'')は、上記の3ついずれかの寸法(''d'')と実効焦点距離(ƒ)から次のように求められる〔歪みのあるレンズでは画角の計算はもっと複雑であり、実際問題としてあまり役に立たない。〕。 :: 〔三角関数であることから明らかなように、画角と焦点距離は線形な関係ではない。このため広角レンズでは焦点距離が少し変化しただけで画角が大きく変化し、望遠レンズではあまり変化しない。なお、大まかには反比例で近似できるため、1つ画角を記憶しておけば概算を行う事は容易い。〕 実効焦点距離は通常、標準の焦点距離(''F'')と同じであるが、マクロ撮影では拡大率(''m'')を考慮しなければならず、以下のような関係がある。 :: 対角線は、水平と垂直の寸法にピタゴラスの定理を適用して、次のように求められる。 :: ここで、 h は水平の寸法、v は垂直の寸法である。例えば、35mm のフルフレームでは対角線は次のようになる。 :: 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「画角」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Angle of view 」があります。 スポンサード リンク
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