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「親父の一番長い日」(おやじのいちばんながいひ)は、シンガーソングライターさだまさしが1979年10月12日に発表したシングルである。この曲を原案としてテレビ・ドラマ化もなされている。 == 解説 == === 親父の一番長い日 === 「親父の一番長い日」は1978年の軽井沢音楽祭のために制作された楽曲である。ライナーノーツによると、「今迄になかったものを作ろうと」山本直純と3ヶ月間密かに打ち合わせを重ねて制作されたという。 一人の女性の誕生から結婚に至る人生と、娘の成長に一喜一憂する父親の姿が女性の兄の視点から描かれている。佐田家がモデルとなっており、さだが妹の玲子をモデルに制作した一連の楽曲(「雨やどり」、「秋桜」等)の集大成ともいえるものである。あまりにリアルに描かれているため、玲子が本当に結婚したと勘違いされることも多かったという(現実の玲子は2015年2月現在まで1度も結婚していない)。 シングルに収録されているテイクは1979年8月28日に歌舞伎座で演奏された際のライヴ収録である。シングル盤の発売日である10月12日がさだの父親の誕生日であり、ライナーノーツには父親に対する献辞がある。 「親父の一番長い日」は前作「関白宣言」から引き続き、2作連続、通算3作目となるオリコンシングルチャートで1位を記録した。この後もさだは何作もヒット曲を生み出したが、オリコンチャートで1位になったシングルは2012年11月時点で本作が最後である。A面曲の演奏時間12分30秒は、長らく同チャートの1位作品としては最長であった。この記録は2001年5月14日付でN.M.L.の「ZERO LANDMINE」(18分27秒)が1位になることにより塗り替えられ、現在は2位の記録である。 ポピュラー楽曲としては異例の演奏時間の長さから(カップリング曲の「椎の実のママへ」も8分43秒とかなり長いため)、紫の「FREE」(1976年10月1日)「STARSHIP ROCK'N ROLLERS」(1978年5月1日)以来となる邦楽3作目の12インチ・シングル盤として発売された〔日本で初めて12インチ・シングルが発売されたのは1976年のサルソウル・オーケストラの「ナイスン・ナスティー」(日本フォノグラム 45S-1001)。12インチ・シングルが欧米で一般化されて以降最初に日本で発売されたのはアース・ウインド&ファイアーの「ブギー・ワンダーランド」(1979年5月21日発売)である。〕。当時日本では前例の少ない形態のレコードであったため、ラジオ番組や有線放送等で流す際に回転数を間違える(LPと間違えて33 1/3回転で再生される)放送事故がしばしば発生した。また、通常の音楽番組ではフルコーラスを流すことが難しく、途中でカットアウトされるのが例であった。フルコーラスで流すために、進行に大幅に巻きが入る番組編成となることもあった。 1980年公開の映画『関白宣言』にはこの曲の歌詞を再現したシーンもある。 初演指揮をした岩城宏之は、山本直純の編曲を激賞し「直純一世一代の名アレンジだ」とさだに伝えたという。 爆笑問題カーボーイのコーナー「CD田中」で、一時期この曲を使ったネタが多数放送された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「親父の一番長い日」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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