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荒川橋梁(あらかわきょうりょう)は、埼玉県秩父郡長瀞町長瀞と同皆野町下田野の間で荒川に架かる秩父鉄道秩父本線(秩父線)の鉄道橋である。 荒川本流の最も上流に架かる鉄道橋であり、長瀞渓谷を横断する。通称として親鼻鉄橋(おやはなてっきょう)とも呼ばれる〔荒川橋梁(親鼻鉄橋) - 埼玉県 県民生活部 文化振興課(埼玉モダンたてもの-きまぐれ散歩)〕。 == 概要 == 上長瀞駅 - 親鼻駅間で荒川を渡る全長153メートル〔文献によっては167メートルと記されているものもある。主径間である18.99メートルの桁6本と側径間である12.83メートルの桁3本の長さを合計すると152.34メートルとなり、橋長153メートルは左岸側の旧線架道橋である6.55メートルの桁を含めない長さと思われる。他の文献に記されている167メートルという長さは旧線架道橋や橋台等の長さを含めた総延長と思われる。〕、最大支間長18.99メートルの9径間〔旧線架道橋を含めると10径間。〕の単線開床式上路プレートガーダー橋梁である。この全長153メートルの長さは秩父鉄道の橋としては最長の橋である。 橋梁は3種類の径間長の異なる桁が使われており、河道の真上に架かる主径間は支間長18.99メートルで6径間を有し、両岸の段丘崖の位置に架かる側径間は支間長12.8メートルで右岸側は1径間、左岸側は2径間を有している〔『鉄道ジャーナル』140・142頁〕。また、最も上長瀞寄りの1径間は支間長6.55メートルのポーナル型上路鈑桁の架道橋で、その下を皆野町大字金崎にあった秩父駅(初代)へと至る旧線跡がアンダークロスしている〔。現在はその旧線跡は町道に転用されている。 橋脚は楕円形断面を有した4段の煉瓦積で約20メートルの高さがあり〔、最上段はいずれもコンクリートを巻き立てて補強がされている。また、流水方向に石材を用いた水切りが設けられている。橋桁は鉄道作業局の「作30年式」の類似桁を使用し〔、垂直補剛材が下部のカバープレートに沿って横方向に曲がり、一見ポーナル桁のように見える。なお、「作30年式」とは「明治30年に鉄道作業局で標準化」という意味である。線形は橋梁の前後は河道の向きに対して直角方向となる様、前後で大きくカーブしている〔。 秩父線は途中の熊谷駅から終点の三峰口駅まで、長い距離に亘って荒川に沿って敷設されているが、荒川を渡河する箇所は唯一ここだけである。なお、荒川の支流を渡る橋は複数あり、横瀬川橋梁、浦山川橋梁、安谷川橋梁などがある。 本橋梁は、土木学会による「近代土木遺産2800選Aランク(国指定文化財クラス)」に選出されている〔埼玉県 - 日本の近代土木遺産(改訂版) - 土木学会〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「荒川橋梁 (秩父本線)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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