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角 : ウィキペディア日本語版
角[つの]

(つの)は、さまざまな動物にある、頭部にあって堅く突き出た構造を指し、またそれに似た形状のものをいう。
== 概説 ==
本来、生物学的には角(、、、 (rog))は奇蹄目の一部や偶蹄目などの哺乳動物に見られる角質または骨質突起のことを指すが、一般的にはそれに似た円錐形その他の形状の突起を角と呼ぶ。普通は頭部に生じ、正中線上に生じるものは単独で、そうでないものは対を成して生じる。
角を持つものとしては、哺乳類と昆虫に例が多く、それ以外の動物にも散見される。
哺乳類の角の役割は、まず武器であると考えられる。頭部にあって上や前を向く角は、やや頭を下げたときに、視界方向に突き出す形をとるが、これもそのような用途に適する。天敵に対する武器として使われるとも考えられるほか、同種内で、集団での地位の確認や、メスや餌場の取り合いなどの場合に、雄同士の威嚇やけんかの武器として使われる。特によく発達した例では、性淘汰による可能性が指摘される。カブトムシ類の角もほぼ同様に使われる。
これに対して、それ以外の動物でははっきりした角がありながら、何の役に立つのか分からない場合も少なくない。一部はむしろ天敵が食べるときにそれを邪魔する役割があると考えられ、攻撃的な意味を見出しがたい。
なお、角とは認められない触角や触手が「角」と呼ばれる例もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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