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角舘商会(かくだてしょうかい)は、北海道名寄市にあった駅弁製造・販売業者で、宗谷本線名寄駅構内の売店や特急列車内で販売し、鉄道ファンの間では「最北の駅弁屋」として知られていた。 北海道旅客鉄道(JR北海道)によると、宗谷本線では稚内駅でも駅弁を販売しているが、通年にわたり製造・販売している駅弁業者としては角舘商会が日本国内最北であった〔。北海道産の食材を使用した駅弁を多種製造販売し、「ニシンカズノコ弁当」や「蝦夷っこちらし寿し」などの人気商品を生み出した。幻の魚として知られているイトウを食材とした駅弁を商品化するなど、話題を数々提供してきた〔。 しかし、角舘社長と共に駅弁の調整に携わってきた社長の妻が重病を患い、体調が思わしくなく社長自身が看病に専念すること、また後継者もいなかった事から創業100年目の年にあたる2009年(平成21年)6月30日に廃業した〔。 == 駅弁の種類 == === 廃業時まであった駅弁 === * ニシンカズノコ弁当 - 860円。1989年(平成元年)6月に発売が開始され、2004年(平成16年)に京王百貨店新宿店で開催された「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」では売上げがトップ10に入るほど人気があった駅弁。特急「スーパー宗谷」でも車内販売されていた。 * 蝦夷っ子ちらし寿し - 1050円。1992年(平成4年)3月発売開始。イクラと数の子、シシャモの卵のちらし寿司であった。特急「スーパー宗谷」でも車内販売されていた。 * 北の味きのこごはん - 800円。1970年(昭和45年)7月に発売開始され、40年近く販売された。シメジを鶏ガラスープで炊き込んだご飯に帆立貝とエビをのせた駅弁。 * カキ帆立弁当 - 940円。2003年(平成15年)の名寄駅開業100周年記念として企画販売された駅弁で、同年9月30日で販売を終了する予定であったが、人気商品となり販売を継続した。 * みそ豚丼 - 780円。2004年9月20日発売開始。筍入りの味噌味の豚丼。 * たこ寿し - 780円。1990年(平成2年)5月発売開始。五目鮨のご飯に錦糸卵と薄切りにしたタコをのせた駅弁。 * 薬膳弁当 - 840円。独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センターと共同開発した、薬膳を企図した駅弁。 * 2007年版 - 2007年(平成19年)8月10日限定発売開始〔。 * 2008年版 - 2008年(平成20年)7月5日に食材が在庫切れするまでの限定発売を開始し、同年度版は2009年2月28日に完売〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「角舘商会」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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