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数式処理システム(すうしきしょりシステム、、,Formula Manipulation System,広義にはSymbolic Computation System)は、コンピュータを用いて数式を記号的に処理するソフトウェアである。コンピュータによる通常の数値計算処理では実数を有限精度の数値(浮動小数点数)で近似し、数値と演算に対して丸め誤差を許容して計算を行なうので数学的に厳密な結果を得ることが困難もしくは不可能であるのに対して、数式処理システムでは主に抽象度の高い記号列を取り扱い,可能な範囲で代数的な規則に基づきながら厳密な記号処理を行う。ただし最近では応用性と実用性の観点から、数値とその演算に対して浮動小数点数も扱える(数値・数式の)融合計算システムとでも呼べるような数式処理システムも増えて来た。 また,数式処理システムに向けた計算アルゴリズムを研究する分野も数式処理(あるいは computer algebra の直訳として計算機代数)と呼ぶ。 ==処理できる数式== 数式処理システムは、一般に次のような数式を表現、保持や演算処理できる。 *(任意長桁の)整数や有理数、特殊定数、浮動小数点数、区間数、複素数、代数的数,有限体。 *複数の変数を含む多項式 *複数の変数を含む有理式 *三角関数、指数関数、対数関数、冪根(より一般には代数関数)などの初等関数を含む数式 *ガンマ関数、ゼータ関数、ベッセル関数、誤差関数、超幾何関数などの特殊関数を含む数式 *数式の導関数/不定積分/定積分/単純化/総和/積 *漸化式を伴う級数 *行列を使った式 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「数式処理システム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Computer algebra system 」があります。 スポンサード リンク
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