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雷サージ[らいさーじ] 雷サージ(らいサージ、かみなりサージ、)は、雷の影響により発生する過渡的な異常高電圧、すなわち「雷大波電圧」(雷サージ電圧)、その結果流れる過渡的な異常大電流「雷大波電流」(雷サージ電流)のことをまとめていう。 == 概要 == 落雷(対地放電)であれば、雷雲と大地との間に形成されている、いわゆる放電回路の一部、すなわち、落雷地点のインピーダンスにより、落雷地点の電位が上昇、近傍の不均一なインピーダンスに従って落雷地点から各方向に、雷の電気エネルギーが減衰(熱変換)されるまで、瞬間的あるいは断続的に、不均一な減衰振動電流を生じる。この回路中に架設(架空)された電線などがあり、ここに落雷を受けると、電線にはそのインピーダンスに従った電流が生じる。また集合住宅や建築物の避雷針に落雷した場合などでは、落雷電流の一部がその接地を経由して建物内の電気機器などに回り込むことがある。これらをまとめて「直撃雷サージ」という。 稲妻は放電であるため、稲妻により形成される電磁パルスにより、架設された電線などには電磁誘導により誘導電流が生じる。また、雷雲内や雷雲間で放電(雲放電・雲間放電)を生じた場合、たとえ落雷に至らなくとも、雷雲とその直下の大地との間に蓄積されていた電荷量が変わり、雷雲と大地の間にある架設された電線などに「拘束」されていた電荷が電線を流れる。さらに樹木や地面に落雷した場合などでは、猛烈な電磁界により、その近傍の電線などに電流を生じる。これらをまとめて「誘導雷サージ」という。 雷の多い地方では被害が多く、落雷地点およびその近傍のみならず、電線などを通じて雷サージが遠方まで伝播し、比較的広範囲に被害が及ぶことがある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雷サージ」の詳細全文を読む
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