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誘電正接 : ウィキペディア日本語版
誘電正接[ゆうでんせいせつ]
誘電正接(ゆうでんせいせつ、dissipation factorあるいはLoss tangent)とは、誘電体内での電気エネルギー損失の度合いを表す数値である。
その定義から「タンジェント・デルタ」、あるいは略して「タンデルタ」「タンデル」と呼ぶこともある。
コンデンサ内での電気エネルギー損失の度合いを表す数値として用いられることが多い。コイルにおいて対応する現象として銅損および鉄損がある。
==概要==

理想的なコンデンサの場合、外部から与えられた電荷を損失無く蓄え、そして損失無く放出することが出来る(図1)。
しかし実際のコンデンサでは、電極の抵抗成分や電極間の漏れ電流、誘電体の構成分子の熱振動による抵抗(誘電損)などが存在し、電荷をやりとりする際にエネルギー損失が生じる。
この損失は高周波交流を加えたときに顕著となる。
実際のコンデンサを等価回路で示すと、理想コンデンサ \rm と並列に寄生抵抗 \rm が存在していることになる(図2)。
理想コンデンサに流れる電流\rm寄生抵抗に流れる電流(エネルギー損失)を \rm とした場合、
と定義される。これを誘電正接と呼び、\delta損失角と呼ぶ。
また \frac は複素誘電率の実数部と虚数部の比でもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「誘電正接」の詳細全文を読む



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