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語形変化[ごけいへんか] 語形変化(ごけいへんか)または屈折(くっせつ、inflection)とは、一つの語が文法的な意味機能に応じて異なる複数の形を持つことである。名詞とそれに準じる品詞の語形変化を曲用、動詞とそれに準じる品詞の語形変化を活用という。ただし、語形変化の総称として広義に活用の語を用いる場合もある〔『広辞苑(第五版)』、岩波書店、1998年〕〔活用(かつよう)とは - コトバンク - コトバンク収録、デジタル大辞泉・百科事典マイペディア等の「活用」の解説を参照。〕。 ==定義== 語形変化とは、一つの語彙素が屈折素性の値の違いに応じて異なる語形を持つことである。 形態論では、実際に発音できる具体的な語のことを語形という。また、語形としては違うが同じ概念を表す一つの語であると考えられる複数の語形は、同じ語彙素である、という。例えば「食べる、食べた、食べよう、食べろ」などは、それぞれ異なる語形であるが、すべて同じ種類の行為を表すので、一つの語彙素である。 一つの語彙素に属するそれぞれの語形が持つ固有の意味機能を値(あたい、value)という。例えば英語のeat「食べる」は「現在」を、ate「食べた」は「過去」を値として持っている。これらの値が相互排他的で、同じ意味機能を有するとき、それらは一つの屈折素性(くっせつそせい、inflectional feature)の異なる値である、という。例えば英語の「現在」と「過去」は同じ屈折素性「時制」の二つの値であり、英語の動詞は時制の値に応じて語形変化する、といえる。 語形変化する語彙素の複数の語形のことを屈折形(くっせつけい、inflectional form)という。例えば「食べる、食べた、食べよう、食べろ」などは語彙素タベルの屈折形である。ある語彙素の全ての屈折形をまとめたもののことをその語彙素のパラダイム (paradigm) といい、表形式で表される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「語形変化」の詳細全文を読む
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