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論争術(ろんそうじゅつ、, エリスティケー、)とは、古代ギリシアにおける論争・議論・討論で相手を言い負かす技術のこと。今日で言うところの「ディベート」の技術に相当する。「問答競技」とも訳される。 「不和・争い」「口論・論争」を意味する「エリス」()から派生した語。 == 歴史 == 古代ギリシアにおいては、この論争術(エリスティケー)は、弁論術(レートリケー)と共に、処世の術としてソフィスト達の教育科目の1つであった。 プラトンは、初期の対話篇『エウテュデモス』にて、この論争術(エリスティケー)を主題的に扱い、批判している。また、『ソピステス』の冒頭でも、エレアからの客人に対して、論争術(エリスティケー)の使い手なのではないかと、ソクラテスに猜疑の視線を送らせている。プラトンにとっては、弁証術(ディアレクティケー)のみが唯一正当な言論(ロゴス)の技術(テクネー)であり〔『パイドロス』266C〕、論争術(エリスティケー)や弁論術(レートリケー)は批判の対象であった。 アリストテレスは、『オルガノン』内の『トピカ』や『詭弁論駁論』の冒頭で、推論を *真なる前提から始まる論証的(apodictic)な推論 : 『分析論前書』『分析論後書』 *通念を前提から始まる弁証的(dialectic)な推論 : 『トピカ』 *みせかけの通念を前提とする論争的(eristic)な推論 : 『詭弁論駁論』 といった分類を提示しており、論争術は「詭弁」(、)とほぼ同義に扱われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「論争術」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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