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論理ボリューム : ウィキペディア日本語版
論理ボリュームマネージャ[ろんりぼりゅーむまねーじゃ]
論理ボリュームマネージャ(ろんりボリュームマネージャ、logical volume manager、LVM)とは、UNIX系の大規模ストレージ/ディスクマネージメント機能の総称。商用UNIXベンダがそれぞれのUNIXにおいてLVMを提供している。
== 機能概要 ==

=== 構成上の利点 ===

それまでのUNIX系パーティションはディスク上の連続したブロックという考え方で、ディスクの先頭数ブロックに記述されるVTOC情報などの物理的な定義に依存していた。しかし、このLVM機能を使用する事により、より設定自由度の高い論理ディスク分割に従った形に変更できる。
LVM構成上の管理階層構造を説明する。物理ディスク (PV:Phisical Volumeと呼ぶ) とその複数の物理ディスクを管理するボリュームグループ (VG:Volume Group) があり、物理ディスクを繋ぎ合わせて大きな論理ドライブとして管理出来る。そのVG上に論理的に設定される仮想パーティションが論理ボリューム (LV:Logical Volume) と呼ばれる。
物理ディスク(/dev/sdaなど)と比較した場合、物理ディスクはLVMでいうところのボリュームグループに相当し、パーティションは論理ボリュームに相当する。LVMの管理下では物理ディスクはボリュームグループにブロックを提供する「メディア」としてしかみなされず、それ単体で扱うことは考えない。
LVの上にファイルシステムを構築する形となり、ファイルシステムから見るとLVがディスクパーティションのように見える。
基本的に以下の点が構成上の主な利点である。
* 複数PVによるボリュームグループ上に、1つのPVを超えるような論理ボリューム (LV) を作成し、扱う事が可能となる。
* UNIXのディスク管理上の上限である7パーティション (第2パーティションは全体のOverViewパーティションとなるため、実質6パーティション) を超えた数の論理ボリューム (LV) を作成可能となる。
* 論理ボリューム (LV) の動的拡張・縮小が可能となる。
 * 当然のことながら、LVの上に構築されるファイルシステムが動的拡張・縮小をサポートしていない場合、ファイルシステムの拡張・縮小や再構成のためにシステム停止が必要となる。
* 物理ボリュームの追加による論理ボリュームの拡張性の維持が可能。
 * 但し、ハードウェアの構成やOSの対応によっては、物理ボリュームの追加時にシステム停止が必要となる。
* ソフトウェアミラーやソフトウェアによるストライピングが可能。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「論理ボリュームマネージャ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Logical Volume Manager (Linux) 」があります。



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