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『謎解きはディナーのあとで』(なぞときはディナーのあとで)は、東川篤哉による日本の推理小説(ユーモアミステリー)。またそれを原作としたテレビドラマと、その劇場版映画のタイトル。表紙および公式サイトの作画は中村佑介が手掛けている。 == 概要 == 東京・国立市を舞台に世界的な企業グループの令嬢で、新人刑事の宝生麗子が遭遇した難解な事件を、彼女の執事・影山が、現場を見ずとも概要を聞いただけで事件を推理し、解決に導いていく、という作品。本格ミステリーの体裁を取りつつ、影山が執事の立場でありながら麗子に毒舌・暴言を吐いたり、上司である風祭と麗子のやり取りなどユーモアをふんだんに取り入れた作風となっている。 2007年に小学館『文芸ポスト』で掲載後、同じ小学館のPR誌『きらら』にて連載され、2010年9月に第一作となる単行本が刊行された。初版発行部数は7000部だったが、発売当初より書店員から強い支持を受けて各書店で大々的に展開され〔第8回本屋大賞受賞『謎解きはディナーのあとで』 ヒットの要因は毒舌キャラと本格トリックの取り合わせ - 日経BP 2011年4月15日〕〔若手執事の“毒舌”名推理 - BOOK.asahi,com:朝日新聞社の書評サイト 2010年11月7日〕〔2012年本屋大賞は『謎解きはディナーのあとで』!本は心のライフライン――受賞作家らが被災地にメッセージ - 日経BP 2011年4月13日〕、発売から3日目で重版が決定〔2011年本屋大賞受賞作『謎解きはディナーのあとで』の作者は? - 日経BP 2011年4月26日〕〔ブック質問状 :「謎解きはディナーのあとで」 本屋大賞のヒット作 第2弾、映像化も - MANTANWEB(まんたんウェブ) 2011年05月13日〕。以降、2010年11月に朝日新聞の書評コーナー「売りたい本」にて取り上げられたり、本作のCMの放映、2011年2月の『王様のブランチ』で著者のインタビューが放送されるといった話題性もあり、発売後半年で100万部を売り上げ、2011年4月12日に本屋大賞を受賞する〔〔。2010年12月に発表された2011本格ミステリベスト10のミステリランキングでは9位にランクインした。発売から1年でも売り上げが伸び続け、2011年8月の時点で累積売上は135万部、10月の時点で160万部を突破している。2011年12月1日に発表されたオリコン『2011年年間“本”ランキング』(集計期間は2010年11月22日から2011年11月20日まで)の総合部門で163万6000部の売り上げにより年間首位の座に就いた〔【オリコン】今年最も売れた本は『謎解き〜』 年間163.6万部で“ハリポタ”超え - オリコン 2011年12月1日〕。日販、トーハンから発表された年間ベストセラーでも総合一位となる(日販では第二作も合わせて発表している)〔「謎解きはディナーのあとで」1位 年間ベストセラー - asahi.com(朝日新聞社)2011年12月2日〕。そして181万4000部を売り上げた記録により『ハリー・ポッターと死の秘宝』を抜いて歴代売上部数総合3位及び文芸部門首位となる〔【オリコン】『謎解き〜』が181.4万部で歴代総合3位にランクイン - オリコン 2011年12月29日〕。発行部数は2011年12月時で26刷り180万2000部〔。2012年10月5日には巻末にオリジナルのショートショートを収録した文庫版が発売され、単行本はその年の『2012年年間“本”ランキング』(集計期間は2011年11月21日から2012年11月18日まで)の文芸部門で8位となっている〔【オリコン年間ランキング】小説部門は『舟を編む』 本屋大賞受賞作が2年連続首位 - オリコン 2012年12月3日〕。 2011年11月10日に、第二作となる『謎解きはディナーのあとで2』が発売された。『きらら』2011年1月号から10月号にかけて連載された5編と書き下ろし1編を収録。発売初週で20万8000部を売り上げ、2011年11月17日に発表された11月21日付のオリコンBOOK(総合)週間ランキングで初登場1位を記録し、62万9000部の売り上げにより歴代売上部数は文芸部門で8位となった〔。なお、発売売上20万越えは2011年に発売された文芸・小説ではこの第二作が初となる〔謎解きはディナーのあとで :続編が20万部突破で初登場首位 オリコン - MANTANWEB(まんたんウェブ) 2011年11月17日〕。発行部数は2011年12月時で4刷り93万部〔。『2011年年間“本”ランキング』では3位を記録しており、その翌年の2012年12月3日に発表された『2012年年間“本”ランキング』では2位へと順位を上げた〔。 2012年12月12日に第三作となる『謎解きはディナーのあとで3』が発売された。前作同様、『きらら』2012年1月号から10月号にかけて連載された5編と書き下ろし1編を収録。2012年12月20日に発表された12月24日付のオリコンBOOK(総合)週間ランキングで11万1000部の売り上げより初登場1位を記録し、これで3作全て初登場首位を獲得する実績を残した〔【オリコン】『謎解きはディナーのあとで』第3弾が初登場首位 - オリコン 2012年12月20日〕。 本作は、女性が主な読者層である小説誌『きらら』への掲載作品を依頼された著者が、女性読者を意識し、「ミステリーを読み慣れていない人向け」に考え出されたという経緯があり、「安楽椅子探偵の執事と新米刑事のお嬢様」という設定は、著者が執事喫茶のニュースを見たことから生み出されたものである。タイトルは著者の70もある案の中から決定したものであり、『きらら』掲載時のタイトルは『宝生麗子の謎解きはディナーのあとで』だった〔。 麗子と風祭が事件を捜査をし、その詳細を聞いた影山が、麗子への暴言の後に推理を語り、その終了と共に話が締めくくられる、というのが基本的なパターンとなっており、犯人や証拠の確保といった描写は(一部を除いて)ない。また、その影山の暴言が、謎を解くのに十分な全ての手掛かりが提示されたことを示す、「読者への挑戦状」と同じ役割を担っている〔『日経おとなのOFF』2011年9号11頁及び第一作文庫版解説での千街晶之の書評より〕。作中でも「影山が麗子に対して丁寧かつ無礼な暴言を吐くときは、彼の頭の中で推理が確信に変わったときだ」という一文がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「謎解きはディナーのあとで」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nazotoki wa Dinner no Ato de 」があります。 スポンサード リンク
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