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譜第[ふだい]
譜第(ふだい・譜代)は、父から子へ、子から孫へというように同一血統の中で正しく継承が行われてきた家系及び、その族姓・系統の正しさを証明する系譜類などを指す。また、特定の主家に代々仕えてきた家臣の系統を指して「譜第の臣」「譜第の者」などとも称した。なお、中世以後には譜代という表記も用いられた。なお、『令集解』職員令治部省条には『古記』を引用して、“譜第”を「天下人民の本姓の札名(ふだな)也」と定義している。 ==概要== 「譜第」と言う言葉は『日本書紀』顕宗天皇紀に記載されており、遅くとも奈良時代には存在していた。また、郡司の選任において選叙令では「才用」を重視する旨が記載されていたが、実際には古代豪族の末裔である譜第郡司の起用がしばしば行われており、平安初期以後は譜第であることが任用の要件とされるようになった。また、軍毅でも譜第であることが重要視された。このため、治部省は「軍毅譜第帳」、式部省は「郡司譜第牒」を諸国に命じている。また、治部省の職掌の1つに氏族の譜第に関する紛争の処理があり、こうした譜第帳(牒)や譜第図(譜図)と呼ばれる図帳類を参考に審議が行われたものと考えられている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「譜第」の詳細全文を読む
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