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譲渡抵当 : ウィキペディア日本語版
譲渡抵当[じょうとていとう]

譲渡抵当(じょうとていとう)またはモーゲージ(英:mortgage)とは、物的財産(不動産)に対する担保権であり、負債(通常は金銭の貸付)の担保として貸付人により保有される。譲渡抵当自体は負債ではなく、貸付人が負債のために有する担保である。これは、土地(又はその相当物)に対する権益の所有者から譲渡抵当貸付人への移転であり、当該権益は譲渡抵当の条件が満足されまたは履行された際に所有者に返還されるとの条件が付されている。言い換えれば、譲渡抵当は貸付人の借入人に対する貸付けのための担保である。
mortgageという言葉は、「死せる質権」を意味する法律用フランス語(Law French)であり、本来はウェールズ型譲渡抵当(Welsh mortgage)のみを指した(後記参照)が、後に中世においてあらゆる担保に適用され、民間語源により、債権が満足されまたは受戻権喪失(foreclosure)により当該財産が取得された時点で質権が終了する(死ぬ)ことを意味するものと再解釈された。
多くの法域においては、譲渡抵当は、不動産担保ローンとの関連が強く、その他の財産(船舶など)との関連は薄いが、法域によっては土地のみが譲渡抵当の対象となる。譲渡抵当は、個人や企業が、自己資金から全額を直ちに支払う必要なく不動産を購入するための標準的な方法である。住宅向けの譲渡抵当付き貸付けについては住宅ローン:en:mortgage loan)を、商業用不動産向け貸付けについては:en:commercial mortgageを参照。
== 関連者と用語法 ==
各国の法体系は、一定の概念は共通とするものの、異なる用語法を用いる。もっとも、一般論としては、譲渡抵当には以下の当事者が関連する。借入人、すなわち譲渡抵当設定者(mortgagor)が、貸付人、すなわち譲渡抵当権者(mortgagee)に対して譲渡抵当を設定するのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「譲渡抵当」の詳細全文を読む



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