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護法祭[ごほうさい] 護法祭(ごほうさい。地元では護法実とともに、祭り自体もゴーサマと呼ばれる)とは岡山県久米郡で行われる祭り。国の選択無形民俗文化財〔文化庁 国指定文化財等データベース(美作の護法祭) 〕。 真言密教と修験道が融合した全国でも珍しい奇祭で、村人から選ばれたひとりの者が一週間寺で精進潔斎に務める。これを護法実(ゴーサマ)と言い、行を終えて身を清めたその者に修験者らの祈り憑けによって護法善神が憑依して、深夜の山岳寺院を疾駆跳躍する。これを「御法楽」「お遊び」と称する。 このお遊びの場に心身不浄の者が混じっていると護法実につかまり三年以内に死ぬと言われ、〔護法実経験者の言によると、「肉食を犯した者は赤く見え、月経中の女性が群衆の後ろにいても感じる」という。〕参加者にも穢れを避けることが求められる。参詣者はつかまらないように逃げ回ったり隠れたりしなければならない。 もっとも古い伝統を持つと見られるのが両山寺で、現在も両山寺を中心に執り行われているが、周辺の寺院・神社でも祭りは開催され、かつては泰山寺(建部町)、本山寺(旧柵原町)など久米郡南部を中心に様々な場所で行われていた。 == 発祥 == 建地(建治)元年(1275年)七月十日、僧定乗、於鎮守廟言護法神託、寺僧書為軸、号護法託宣、率千数百字、皆不経之言也。(『作陽誌』久米郡北分寺院部)
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「護法祭」の詳細全文を読む
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