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豊渓里[ぷんげり]
豊渓里(プンゲリ/プンゲヨク)は、朝鮮民主主義人民共和国咸鏡北道吉州郡にある町。2006年10月9日、核実験が行われたとされる場所でもある。 == 核実験施設 == 1970年代から1990年代にかけて、約1万人の政治犯が豊渓里等の吉州郡の山々での建設工事に動員されたまま、姿を消した。動員されたのは、強制収容所の中でも最も処遇が厳しい「完全統制区域」として悪名高い「第16号管理所(化城強制収容所)」の政治犯とされる。この収容所は、金日成一族の世襲制に反発した者や親日派、あるいは、多くが白丁や済州島出身者の血を引くとして「出身成分」が悪いと決めつけられた特別永住者が家族ごと送り込まれた場所で、核実験場のある吉州郡から山を超えた化成郡に所在する。 北朝鮮の公共工事は、人海戦術が基本であって、工事に関与する人員が多いことから、必然的に動員された者から工事に関する情報が外部に漏洩するのだが、核実験場の建設工事に関しては情報漏洩がなかった。16号収容所の政治犯は動員されたら最後、収容所にも戻らず文字通り姿を消してしまったのである。 政治犯たちは、工事の進捗状況に応じて動員され、事故や工事の節目で新旧交代が行われるたびに、機密保持のための虐殺が繰り返されたとみられる。ちなみに、韓国に亡命した故ファン・ジャンヨプ元書記が、生前の2006年にNHKの「ドキュメント北朝鮮」に出演して証言したところによれば、北朝鮮は1994年に金日成が死去する直前に核兵器を保有したとされる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「豊渓里」の詳細全文を読む
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