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貞操帯[ていそうたい]
貞操帯(ていそうたい、・形状等によっては「貞操器具、ていそうきぐ、」とも)とは、狭義には被装着者の性交や自慰を防ぐ施錠装置つきの下着である。主に、妻・夫あるいは恋人・愛人・性的パートナーの純潔を求めて、性交渉を不可能にするために用いられる。女性用の物が有名だが男性用の物もある。貞操帯は強制的に装着させられる場合と、自発的に装着する場合がある。通常、被装着者は自らの意思で貞操帯を取り外すことはできない。現代では専らSMプレイのグッズとして知られ、またそれに用いられることがある。 ==歴史==
そのルーツは、中世のヨーロッパにて、十字軍に従軍する兵士が、妻や恋人の貞操を守るために装着させた事から始まるとの説があるが、定かではない。この場合外征する兵士が身持ちの悪い妻を管理するのが目的とする説と、女性が自身を暴漢から守るために装着したとする説もある。性交そのものを物理的に防ぐ究極の避妊具である。拷問や刑罰として使用された事もあり、西洋の博物館等には実物が残されている。近代では、貞操帯の鍵は被装着者の親や夫、情夫などが持ち、主に中世ヨーロッパの富裕な階級で用いたとされているが、真偽や詳細は不明な部分が多い。 なお、当時は金属製で出来ており、それゆえ衛生上の問題に加え、「重い下着を着続けていられるわけがない」との理論から、「妻の貞操を保護する」という説は否定されている。むしろ、貞操帯には排泄の穴があり、好事家による排泄の「実用」や「観賞用」という目的で作られたという説が正しいという声もある〔鍵と錠の研究会・著『鍵開けマニュアル』<第5版>205ページより。〕。 現代では主としてSMプレイ・BDSMに使用する道具の一つとして販売・利用されており、そうした目的で作られた貞操帯は、貞操を守るという本来の目的を逸脱し、被装着者を辱めることが主目的となっている場合も少なくないが、夫婦・カップルがお互いの愛を真面目に確かめ合うために使用されることも多い。なお、男女ともに強姦防止・性交抑制を目的に装着した場合、効果は絶大である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貞操帯」の詳細全文を読む
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