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仮面ライダーW[かめんらいだーだぶる]

仮面ライダーW』(かめんライダーダブル、欧文表記:''KAMEN RIDER DOUBLE'')〔タイトル・ロゴには「仮面ライダー」「ダブル」「W」「KAMEN RIDER DOUBLE」が併記されている。ただし、英語では本来、Wダブルではなく、ダブリュー(方言により、、、または)と発音する。:en:Wも参照。〕〔本作品から「仮面ライダー」の英文表記が「Masked Rider」から「Kamen Rider」に変更された。〕は、2009年平成21年)9月6日から2010年(平成22年)8月29日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全49話が放映された特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。平成仮面ライダーシリーズ第11作目に当たる。ハイビジョン制作(アナログ放送ではレターボックス放送)。
キャッチコピーは、「平成仮面ライダー10周年プロジェクト 秋の陣」「俺たちは / 僕たちは、二人で一人の仮面ライダーさ」「これで決まりだ!」〔最終話予告では「これで終わりだ」と発言された。〕
== 概要 ==
前作『仮面ライダーディケイド』の開始とともに始まった「平成ライダー10周年プロジェクト」の第3弾であり、『超・電王&ディケイド』(春の章)、『ディケイド オールライダー対大ショッカー』(夏の陣)に続く「秋の陣」として、位置づけられている。『ディケイド』が平成ライダーシリーズの9年を総括する作品だったのに対し、本作品は「“次の10年”に向けた、新たなるシリーズの第1作」をコンセプトに制作されている〔。
シリーズ初となる「2人で1人の仮面ライダー」が本作品の特徴で、主役の仮面ライダーWは2人が同時に変身ベルトを装着することで1人のライダーへと変身する。仮面ライダーWに変身するのは桐山漣菅田将暉で、OPのクレジットでは横並びで表示される。これについて東映プロデューサーの塚田英明はインタビューで「2人で1人」という設定は、探偵もの・ハードボイルドものにつきものの「相棒」という存在から発案したと語っている。ここから「ハードボイルドもの」という世界観が派生し、主人公は「私立探偵」「相棒」に設定され、作劇にも探偵ものの要素が多く含まれており、特に過去に東映が制作したテレビドラマ『探偵物語』〔本作品が放送された2009年は、同作品の放送からちょうど30周年にあたる。〕の設定(「主人公の服装やハードボイルドな嗜好」、「肩こり持ちのベテランと探偵に反発する若手の刑事コンビ」など)が反映されている。また、主人公が事務所で使うデスクには、『探偵物語』で同作の主人公が使っていたものが流用されている。ハードボイルド指向だけに偏らず、近年の平成ライダーシリーズでは恒例となっているコメディーの要素も『仮面ライダー電王』と同様に多く取り入れられており、コメディーを物語の核心に発展させている演出も多い。
Wのデザインは昭和ライダーを意識したデザインとなっており、楕円の複眼に触角といった初期の昭和ライダーを彷彿させる単純なシルエットのマスクや、昭和ライダー共通の特徴であったマフラーが復活している〔中でもマフラーは、仮面ライダーシリーズのテレビドラマ作品の主役ライダーでは1984年正月放送の『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』の仮面ライダーZX以来約25年ぶりの復活である。〕。昭和のデザインを彷彿とさせる一方、従来のようにバッタやカブトムシなどをデザインモチーフには設定しておらず、Wの基本形態であるサイクロンジョーカーは、メタリックグリーンの右半身は仮面ライダー新1号、黒色の左半身は仮面ライダーBLACKを意識して色設定されており、Wのデザイン全体は「原点に戻る」ことを念頭に置いて仮面ライダー自体がモチーフになっている〔ただし、いずれもバッタをモチーフとした仮面ライダーである。また、「ダブル」という名称も、昭和の仮面ライダー2人(1号・2号)の能力を受け継いだ「ダブルタイフーン」を持つ仮面ライダーV3にもちなむ。〕。変身ベルト(ダブルドライバー)の左右それぞれ1本ずつの計2本同時に装填されている変身アイテム(ガイアメモリ)を、状況に合わせて差し替えることで右半身と左半身の色が違う多種多様な組み合わせとなり、それぞれの姿で全く異なった武器・能力を発揮する。
これまでのシリーズでは主に実際の日本を舞台にしてきたが、本作品では架空の都市「風都(ふうと)」を舞台としており、過去作以上に虚構的な世界となっている。同時に、主人公たちの活動の場が「一都市」に絞られることになり、主人公たちの人物設定にも「街」が強く関連している。また、「仮面ライダー」の呼称は、戦いを目撃した住民たちが呼び始めたものであり、それを受けて主人公たちが「仮面ライダー」を名乗るようになった。
本作後半から『仮面ライダーウィザード』までは、Aパートが従来よりも長くなり、逆にBパートはおおよそ戦闘パートからエピローグまでの数分になっている。
平成作品の世界観は作品ごとに異なっているが、Wは放送終了後もオリジナルキャストで劇場版作品に多く客演しており、恒例となっている『MOVIE大戦CORE』の他、『レッツゴー仮面ライダー』、『MOVIE大戦MEGA MAX』にも出演している。
関連商品売り上げは過去最高の175億円を記録したうえ、2010年度はそれを上回る230億円を記録するなど好評であった。特に、主力商品である『変身ベルト DXダブルドライバー』はこれまで最多売り上げを誇っていた『変身ベルト DXファイズドライバー』を上回る売り上げを記録し、大ヒット商品となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「仮面ライダーW」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kamen Rider W 」があります。



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