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貫匈人[かんきょうじん]
貫匈人(かんきょうじん)は中国に伝わる伝説上の人種である。穿胸、穿匈(せんきょう)とも呼ばれる。古代中国では南方の「盛海」の東に位置する国に棲んでいたとされる。
== 概説 == 古代中国の地理書『山海経』の海外南経によると、貫匈国は三苗国・交脛国の東、不死国の西にあり、貫匈人は人間の姿をしているが、その胸に大きな穴があいていたという。また『異域志』によると位の高い者はその胸の穴に竹や木の棒を通し、それを二人が担がせて(駕籠のように)移動するとされる。 類書である王圻『三才図会』では「穿匈」の名で紹介されており、日本の『和漢三才図会』や奈良絵本『異国物語』などではそちらの呼称が使われている。 『芸文類聚』巻96に引かれている『括地図』によると、その昔、英雄の禹(う)によって殺された防風氏の臣下が、主君の後を追って胸に穴を開けて死んだ。禹はこの者を哀れんで不死の薬(不死草)を使ったところ、胸の穴が開いたまま甦った。その子孫が繁栄したのが穿胸(貫匈)人だという。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貫匈人」の詳細全文を読む
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