翻訳と辞書
Words near each other
・ 資中
・ 資中県
・ 資力
・ 資定王
・ 資州
・ 資延敏雄
・ 資性
・ 資性穏和
・ 資性端正
・ 資性英明
資房抄
・ 資政新篇
・ 資政新編
・ 資料
・ 資料室
・ 資料室板
・ 資料組織論
・ 資料論
・ 資料集
・ 資料館


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

資房抄 : ウィキペディア日本語版
資房抄[すけふさしょう]

資房抄(すけふさしょう)は、平安時代公卿藤原資房の手になる儀式書。
資房晩年の永承6(1051)年から天喜5(1057)年頃にかけて著作されたと考えられ、五位蔵人、蔵人頭を務めた自身の経験をもとに、蔵人の申文の取り扱いについてまとめた書である。資房の弟資仲の『前疑抄』(逸書)には、『資房抄』の説を継承したと考えられるものがあり、この書が資仲のために執筆されたとも考えられている。
現在は散逸し、逸文が伝わるのみである。逸文の大半は、『春記』、『小右記』を引用する『口目抄』、藤原経任の『権大夫記』(一名『経任大納言記』)など、蔵人の申文取り扱いに関係する記事を多用し叙述したものである。その叙述態度は、祖父藤原実資の『小野宮年中行事』に通じる。引用されている史料は、すべて小野宮家の関係者のものである。『口目抄』所収『小右記』には、小野宮家の祖藤原実頼の男藤原頼忠の説、実頼の『清慎公記』が引用されている。さらに、実資が経任に作法を伝授したことが見え、『権大夫記』には、経任が実資より伝授された説を実践していることが見えるなど、小野宮家の故実作法の継承、集成を垣間見ることができる。
== 参考文献 ==

* 渡邉拓也 「藤原資房・資仲兄弟の儀式書について」 (『藝林』第59巻 第1号、2010年4月)


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「資房抄」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.