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質的応答均衡[しつてきおうとうきんこう] 質的応答均衡(しつてきおうとうきんこうmQuantal response equilibrium: QRE)はmゲーム理論における解概念のひとつ。とによってはじめて導入され、限定合理性のもとでの均衡概念を与えた。質的応答均衡は均衡の精緻化ではなく、ナッシュ均衡とはかなり違った結果を与えている。質的応答均衡は離散的な戦略についてのみ定義されているが、連続な戦略についても類似のものがある。 質的応答均衡において、プレーヤーたちはどの純粋戦略をプレーするか選ぶにあたって誤りを犯すものと仮定されている、特定の戦略が選ばれる確率は、その戦略がもたらす利得の大きさと正の相関をもつ。言いかえると、犠牲の大きい誤りは起こりにくい。 この均衡は信念が実現することから生ずる。プレーヤーの利得は、戦略の上の他のプレーヤーの確率分布に関する信念にもとづいて計算される。均衡においては、プレーヤーの信念は正しい。 == データへの応用 == 実際のゲームのプレー(とくに、実験室実験)から得られたデータを解析すると、ナッシュ均衡は厳しいのかもしれない。どんな非均衡行動も同じように「間違っている」ように見えるが、現実的には、理論を棄却するために用いられるべきではない。質的応答均衡は、どの戦略も正確率でプレーされることを許容し、したがってどんなデータも不可能とはしない(そうかといってかならずしも合理的ともしない)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「質的応答均衡」の詳細全文を読む
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