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濃度[のうど]
濃度(のうど)は、従来、「溶液中の溶質の割合を濃度という、いろいろな表し方がある。質量パーセント濃度、モル濃度等」(日本化学会編 第2版標準化学用語辞典〔丸善 日本化学会編 第2版標準化学用語辞典(2005) 〕)と定義されている。然し、濃度をより狭く「特に混合物中の物質を対象に、量を全体積で除した商を示すための量の名称に追加する用語」(日本工業規格(JIS))〔『JISハンドブック 49 化学分析』日本規格協会;2008年〕と定義している場合がある。 後者に従えば「質量モル濃度」と訳されているMolarityは「濃度」ではない〔IUPAC Green Book 第2版 p.50の表では平衡定数にはmolality bsisとconcentration basisと(pressure basisと)があり区別している。したがって、molalityはconcentrationとは違うものと位置づけていると判断できる 〕〔IUPAC Gold Book concentrationのページではNormalityが入っていない 〕。然し、MolarityやMolalityにそれぞれ「質量モル濃度」「重量モル濃度」等「~濃度」以外の訳語は見られない〔http://en.wikipedia.org/wiki/Concentration 英語版Wikipediaはmolalityなどの量はconcentrationと呼ぶべきでないとしている。〕。 ==IUPACによる濃度の定義に基づく分類==
国際純正応用化学連合(IUPAC)は明らかに先のJISの立場であり IUPACが発行しているGold Book〔http://goldbook.iupac.org/C01222.html Gold Book/concentration〕では次の四つの量、質量濃度(mass concentration), 量濃度(amount concentration), 体積濃度(volume concentration)、数濃度(number concentration)のグループのことであり、これは混合物の組成の特徴を表す量であると定義している。また、concentration は、amount (of substance) concentrationの略としても使われるとしている〔http://goldbook.iupac.org/C01222.html 臨床化学ではsubstance concentrationとも言う(IUPAC Gold Book) 〕 この立場では、Molalityは日本では「質量モル濃度」と訳されているが"concentration"ではない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「濃度」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Concentration 」があります。
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