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贈与論[ ぞうよろん]
『贈与論ーアルカイックな社会における交換の形態と理由』 ( ぞうよろん、''Essai sur le don: forme et raison de l'échange dans les sociétés archaïques'' ) は、フランス出身の社会学者、文化人類学者であるマルセル・モースによる社会学、文化人類学の書籍。 == 概要 == モースは本書において、贈与の仕組みと、贈与によって社会制度を活性化させる方法を論じた。モースは社会学者のエミール・デュルケームが1898年に創刊をした『社会学年報』に当初から協力し、デュルケームやアンリ・ユベールと共著論文を発表し、多数の論考を執筆した。また、同誌に関与したジョルジュ・ダヴィは契約の起原の研究を通してモースと関心を共有し、モースは本書でも論じている全体的給付の研究を進める。第1次大戦末期にデュルケームが没したのち、モースは同誌を主導するなどフランス社会学派の中核的存在となった。一方で、人類学者のブロニスワフ・マリノフスキは著書『西太平洋の遠洋航海者』で贈与にもとづく経済制度を提示し、当時の西欧で考えられていた原始経済観を批判した〔佐久間寛「交換、所有、生産」(『マルセル・モースの世界』) 186頁〕。こうした状況の中で本書は執筆された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「贈与論」の詳細全文を読む
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