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『赤い激流』(あかいげきりゅう)はTBS系列で1977年6月3日〜11月25日に放送されたテレビドラマ。TBSと大映テレビの共同制作による赤いシリーズの5作目。 平均視聴率25.5%、最高視聴率は37.2%(最終回)を記録した。これは赤いシリーズ全体での最高視聴率であり、金9枠としても史上最高視聴率となった。 == 概要 == ピアニストの親子を中心に、家族愛と師弟愛を描いた作品。後半は冤罪との戦いや恐ろしさも描いている。 前作までと大きく違うのは、少女ではなく青年が中核を担っていることである。前作までのシリーズの顔だった山口百恵がわずかにしか登場せず(ほぼ、第1話の冒頭のみ)、代わりに中心人物となるのが水谷豊演じる田代敏夫(母の再婚で大沢姓となる)である。性別が違うのみならず、性格が従来作品の山口とは正反対といってもいいほど変わっており、山口演じる少女が「耐える」あるいは「耐え忍ぶ」をキーワードとするなら、本作の敏夫は「わめく」、「暴れる」というところで、品のいい大沢家や、その実家と呼べる音楽家一家の宮島家とは一線を画していた。そのため、前作から引き続いてレギュラー出演している中島久之は、前作では山口の兄役(実は義兄)、本作でも敏夫の義兄役と、似た立ち位置でありなおかつ「紳士的」で「品行方正」でありながら、前作では主人公の味方、本作では敏夫と敵対する役割となっている(終盤では敏夫の味方となったが)。ただし、宮島家の次女の夫・東山正彦などは紳士的な態度の裏で裏口入学を斡旋しているなど、必ずしも宮島家は全肯定される存在ではなく、敏夫の率直さとの対比となっていた。 家族以外の点では、当初はピアノコンクールでの勝利を目的としていたが、1クール終了時点で敏夫の実父・田代清司が何者かに刺殺された後に焼死体となる。以後はその真犯人を探すこと、冤罪を晴らすこともメインになってくる(清司生存を仄めかす描写もあり、視聴者には死亡したかどうか不明なまま話が進行していった)。岸恵子が第2作『赤い疑惑』以来久しぶりに登場した作品でもあり、「宮島貞之の弟子の音楽家」という役どころであったが、実は敏夫のアリバイを証明する「Rの女」の役でもあった。この「「Rの女」を捜すも見つからず、存在が疑われる」というプロットはウィリアム・アイリッシュの推理小説『幻の女』(1942年)に似ており、後年製作されたシリーズ最終作『赤い死線』はアイリッシュの『暁の死線』を原作としていた。 なお、ドラマ中に登場する第46回毎朝音楽コンクールでのピアノ課題曲は、1曲目がフレデリック・ショパンの「英雄ポロネーズ」、2曲目はフランツ・リストの「ラ・カンパネラ」、3曲目はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「ピアノソナタ第17番(テンペスト)」であった。 また、次々回作『赤い激突』は、一部キャストに本作との重複が見られる。主役・宇津井健、その妻に松尾嘉代、その母に赤木春恵、松尾の弟に石立鉄男、悪役(石立の兄・松尾の弟)が前田吟、宇津井の甥に堀内正美、特別出演に岸恵子という布陣であった。なお、秋野暢子や木内みどりのように、他のシリーズのレギュラー経験者も登場している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「赤い激流」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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