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赤シャグマ(あかシャグマ)は、四国に伝わる妖怪。人家に住み着く赤い髪の子供のような妖怪で、座敷童子の仲間とする説もあり、座敷童子と同様、これが住み着いた家は栄え、いなくなると家が没落するともいう。 詳細な特徴や行動は、地方によって異なる。 == 地域別の伝承 == * 愛媛県(伊予国)での例 * 新居郡神戸村(現・西条市)などの町村の人家に住み着いていたとされる。夜に住人が寝静まった後で座敷で騒ぎ始め、台所にある食べ物を食べてしまう〔。 * 広見町(現・鬼北町)や宇和島市の伝承では小坊主(こぼうず)とも呼ばれており、山仕事に出かけた男が家に帰ってくると、薄暗い家の中、囲炉裏で数人の赤シャグマが暖をとっており、男の帰宅に気づいた赤シャグマたちは床下へと姿を消したという。 * 明治32年か33年頃、市ノ川鉱山にいた工学士の技師長が、新居郡の神戸村の丘に家を建てようとしたところ、そこの土地から多数の人骨や土器が発見された。周囲の人々が「あそこは墓地の跡だ」と噂する中、技師長は平気で工事を進め、やがて家が完成した。その完成後も「あの家には赤シャグマが出る」と噂が続いていた。 * 徳島県(阿波国)での例 * 夜になると仏壇の下から現れ、眠っている住人の足をくすぐるなどの悪戯を働く〔。 * かつて「化け物が出ると」と噂される古い一軒家があり、誰も住もうとしない中、ある老婆がその家を買って自宅とした。しかし夜になると噂通り赤シャグマが現れ、老婆をくすぐって悪戯した。老婆は結局、その家を立ち退いたという。 * 香川県(讃岐国)での例 * 徳島の例と同様に香川でも、赤シャグマは夜中に人の足をくすぐるといわれる。また香川の赤シャグマ独自の特徴としては、家の中のみならず野外でも赤シャグマが現れるとする説があり、山中で大声を張り上げながら空を飛ぶともいう。 * 三好郡足代村のある家で、住人たちが夜寝た後、赤シャグマが現れて彼らをくすぐり、住人たちはすっかり疲れてしまった。翌日、その家の1人の男が畑仕事に出たところ、そこに赤シャグマが立っていた。それを見た男は、家へ駆け込むなり気絶してしまったという〔。 * 仲多度郡満濃町では、山中の赤シャグマに関する逸話もある。とある若者が仕事に雇われたものの、雇い主は若者を遊ばせておくだけで、若者は仕事がないことを不思議に思っていた。そんなある日、1人の村人が亡くなった。雇い主は墓をあばき、その屍を若者に運ばせて山へ行き、屍を餌にして赤シャグマをおびき寄せ、射止めたという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「赤シャグマ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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