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赤井電機 : ウィキペディア日本語版
赤井電機[あかいでんき]

赤井電機株式会社(あかいでんき)は、かつて存在した音響・映像機器メーカーである。ブランド名は、アカイAKAI
== 沿革 ==

1946年に赤井三郎によって設立。1954年に日本企業として初めてテープレコーダーの開発に成功し、オープンリール・デッキやカセットテープ・デッキ等を中心とする総合音響機器メーカーに成長。海外を主な市場とし、米国ではRoberts、西欧ではTensaiのブランド名でも販売された。主要な製品としては、オープンリール・デッキのGX-747、GX-77、カセットテープ・デッキのGX-90、GX-F91、GX-F95、GX-R99等があった。カセットデッキでは世界初のオートリバースをいち早く採用し、さらにGXC-735Dには主に外出中のエアチェックに有効な機能としてリーダーテープ検出機構を備えて無録音部分をできるだけ小さくできる「クイックリバース」が採用され、他社のカセットデッキにも類似機能が搭載されることもあった。
1980年代に入ると、CDに代表されるデジタル化が進んだが、テープ・デッキを主力製品としていた赤井電機はデジタルオーディオへの対応が遅れた。また、海外向けに販売していたVTRの販売が不振となり、経営危機に陥った。
1987年には、親会社となった三菱電機と提携してA&Dブランドのもとでオーディオ製品を製造・販売。ミニコンポなどにも参入した。しかし、業況は改善されず、1991年にオーディオ分野から撤退。1994年には山水電気とともに香港のセミ=テック・グループの傘下に入ったが、2000年民事再生法の適用を申請して事実上倒産。後に山水電気、ナカミチとともに香港のグランデ・グループに入り、一般向けのAV機器、浄水器などの製造・販売を行っている。
なお、かつて大田区にあった赤井本社ビルは、1997年に43億円で売却されゲームメーカーセガ(後のセガゲームス)の本社ビル3号館となっていたが、建築基準法に基づく新耐震基準に準拠してない事と東日本大震災の影響により2012年に退去した後、翌年に解体されており現存しない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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