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赤化統一 : ウィキペディア日本語版
赤化統一[せきかとういつ]

赤化統一(せきかとういつ、せっかとういつ )とは、朝鮮半島において、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が主導して共産主義による朝鮮の南北統一を果たすこと。
== 概要 ==
建国翌日の1945年9月10日、北朝鮮の最高指導者である金日成首相は「朝鮮民主主義人民共和国政綱」を発表し、その第一項で「国土完整」(南朝鮮の吸収)による朝鮮統一を目指すとした。金日成は「国土完整」案を実現させるため1950年祖国解放戦争を開始するが、目的を達成できないまま1953年休戦を受け入れた。その後も北朝鮮当局は軍事力による「国土完整」路線を維持し、対南工作を継続的に行なった。北朝鮮の武力による統一は、北朝鮮が韓国よりも経済力で優位にあった1970年代までは可能性が強かった。1975年北京を訪問したとき金日成は「戦争で得るものは統一。失うものは軍事境界線」と発言し、この強気の発言が当時の力関係を物語っていた。
しかし、1970年代後半から1980年代にかけて急激な経済成長を続けた韓国が、総合的な国力で北朝鮮を突き放していく。北朝鮮は、工作員によるテロ活動を通じて韓国の経済成長を妨害しようとしたが、1988年ソウルオリンピックが成功裏に開催され、1996年には韓国がOECDに加盟を承認されるなど、政治・経済面での北朝鮮の守勢は誰の目にも明らかであった。また、軍事面においても、韓国側が同盟国アメリカから定期的に新型兵器を購入しているのに対し、北朝鮮は同盟国・ソ連の崩壊や1990年代以降の国内の苦境(苦難の行軍)によって兵器の世代更新が限定的になっているとされる。
現在、北朝鮮は一人当たり推定GDPが818ドルなのに対し、韓国は2万7600ドルと20倍以上も引き離されている。そのため、北朝鮮はドイツ型の吸収統一(韓国による北朝鮮の吸収)を防ぐのに精一杯で、赤化統一の可能性はもはや無いと思われる。北朝鮮が守勢に回った現代、北朝鮮の南進を想定した徴兵制度によって豊かな韓国に育った青年たちを戦場に引き出す必要があるのかという意見もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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