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赤十字国際委員会 : ウィキペディア日本語版
赤十字国際委員会[せきじゅうじこくさいいいんかい]

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赤十字国際委員会(せきじゅうじこくさいいいんかい、、)は、戦時における中立かつ人道的な活動を行う国際機関(スイス法人)。1863年に創設され、本部はスイスジュネーブの平和通り19にある。国際赤十字・赤新月運動の7つ基本原則「人道公平中立独立奉仕単一世界性」に基づき、現在約12,000人の職員が80カ国以上で活動している。
== 設立経緯と沿革 ==
1859年ソルフェリーノの戦いに出くわし、悲惨な光景を目の当たりにしたスイス人実業家のアンリー・デュナンは、その体験を元に『ソルフェリーノの思い出』を執筆。その中で、戦争の犠牲者に対する支援を改善するために、2つの提案を行った。
# 戦場での負傷者と病人を敵・味方の区別なく救護するため、平時から救援団体を各国に組織すること
# 戦時下の救護員や負傷者を保護することに関して国際的な条約を結んでおくなど、各国の同意を得ること
この2つの実現に向けて、1863年に「五人委員会」 (International Committee for Relief to the Wounded:傷者救護の為の国際委員会、またはCommittee of Five) がジュネーブに設立され、後に「赤十字国際委員会(ICRC)」となる。やがて各国に赤十字社・赤新月社が設立され、2013年末現在、189の赤十字社・赤新月社が世界で活動している。2つ目のデュナンの提案は、1864年のジュネーブ条約(赤十字条約とも言われる)の起草の基礎にもなった。第二次世界大戦後、1949年に四つの条約に発展。ICRCは設立以来150年以上にわたり、ジュネーブ諸条約のもとで、捕虜、傷病者、文民そして紛争の犠牲者の生命と尊厳を保護・支援しながら、国際人道法および人道の原則の普及と促進に努めている。ICRCは、第一次世界大戦第二次世界大戦で戦争捕虜や被災者救援のために大きな貢献をし、1917年1944年ノーベル平和賞を受賞した。また創設100周年に当たる1963年にも、国際赤十字・赤新月社連盟とともに3度目のノーベル平和賞受賞を果たした。1990年には、国際連合総会決議によって総会オブザーバーの地位も付与されている。ちなみに、ノーベル平和賞が始まった1901年、栄えある第1回の受賞者となったのが、アンリー・デュナンである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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