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赤毛のレドメイン家[あかげのれどめいんか] 赤毛のレドメイン家(''The Red Redmaynes'')〔Red Redと反復させて効果を生んでいる。〕は、イーデン・フィルポッツの長編推理小説。1922年刊行。1920年代の欧米における「本格推理小説黄金時代」の傑作群のひとつに数えられる、古典推理小説。 イングランド・ダートムアとイタリア・コモ湖畔を舞台に、レドメイン一族を標的におこる連続殺人事件、およびロンドン警視庁の若手刑事マーク・ブレンドンと、初老の探偵(かつてのロンドン警視庁刑事)ピーター・ガンズの捜査を描く。 == 評価 == フィルポッツは元来田園小説などで高い評価を得た作家で、還暦を前にした1921年「灰色の部屋」を発表、新境地として推理小説に進出している。その背景もあって、「赤毛のレドメイン家」は充実した風景描写、また恋愛が物語と有機的に絡み合って効果をあげた点、刑事たちの人間味や犯人の性格などの確かな描写によって、高く評価されている(恋愛が物語展開と深く結びつき、探偵役の人間味が描かれている点は1913年のE・C・ベントリー作『トレント最後の事件』と共通する)。 日本では江戸川乱歩が高く評価したことで、古典本格推理小説としての評価を確立。乱歩は当作を高く評価しただけでなく、1936年に当作の翻案作品『緑衣の鬼』を発表している(緑は赤の補色である)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「赤毛のレドメイン家」の詳細全文を読む
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