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赤銅鉱 : ウィキペディア日本語版
赤銅鉱[せきどうこう]

赤銅鉱(せきどうこう、cuprite)は鉱物の一種。金属に似た光沢またはダイヤモンド光沢のある紅~赤みがかった茶色の酸化鉱物で、組成は酸化銅(I)(Cu2O)。等軸晶系モース硬度3.5~4。半導体性を持つ。
同じ銅酸化鉱物に黒銅鉱(CuO)があるが、赤銅鉱の方が黒銅鉱に比べ銅含有率が高く産出量が多いため、銅の原料として非常に重要である。美しい赤色をしたものや透明度の高いものは宝石として扱われるが、硬度が低く傷つきやすいため装飾品などには使用できず、専ら観賞用である。
世界の広い範囲で採掘されており、オーストラリアアメリカアリゾナ州モレンシー鉱山、ルーマニアドイツフランスロシアなどが主な産出国である。また、ナミビアツメブ鉱山コンゴ民主共和国鉱山からは宝石として使われる正八面体結晶が採掘される。ツメブ鉱山は様々な高品質の鉱物を産出することで有名である。モレンシー鉱山では、自然銅に混じった塊が採取できる。まれに針状の結晶が集合し、針銅鉱とよばれる。
==関連項目==

* 鉱物 - 酸化鉱物
* 鉱物の一覧
* 鉱石鉱物
* 酸化銅(I)
* 黒銅鉱(CuO)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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