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起電力(きでんりょく、electromotive force, EMF)とは、電流の駆動力のこと。 または、電流を生じさせる電位の差(電圧)のこと。単位は電圧と同じボルト (Volt, V) を用いる。 起電力を生み出す原因には、電磁誘導によるもの(発電機)、熱電効果(ゼーベック効果)によるもの(熱電対)、 光電効果(光起電力効果)によるもの(太陽電池)、化学反応によるもの(化学電池)などがある。 これらのうち、本項では化学反応によるもの、すなわち化学電池の起電力について主に記述する。 == 化学電池の起電力 == 化学電池(電気化学セル)の起電力は、電気化学的平衡状態における電極の電位差である。 「電流が 0 の時の電極間の電位差(開回路電圧)」と説明されることもあるが厳密には異なる。 電極上では電気化学平衡が成り立っていないにもかかわらず、電極間を流れる電流が 0 となることがあり (1 つの電極上で複数の電気化学反応が起こっている場合など。混成電位という)、 このような場合は、起電力と開回路電圧は異なる。 電位差を測定する方向や電池反応の表現方法に任意性が存在するため起電力の符号について混乱があったが、 1953年にストックホルムで開かれたIUPACの会議において、 起電力の符号の決め方について勧告〔Christiansen (1960) p.5517.〕 が出された(ストックホルム規約と呼ばれることがある)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「起電力」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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