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超対称性理論[ちょうたいしょうせいりろん] 超対称性理論(ちょうたいしょうせいりろん)とは、理論のボース粒子とフェルミ粒子に対して、それぞれ対応するフェルミ粒子とボース粒子(超対称性粒子)が存在すると考える理論、仮説のこと。ボース粒子とフェルミ粒子を入れ替える数学的変換を超対称変換と呼び、特にゲージ粒子に対しても超対称性粒子を考える理論の事を超対称ゲージ理論と呼ぶ。また、超対称性を考えた標準模型や重力理論(一般相対論)は、それぞれ超対称標準模型、超重力理論と呼ばれる。超弦理論も超対称性理論の一種である。 もし超対称性が自然界で近似としてではなく実現されているならば、現在までに知られている各素粒子に、その対となる同質量の超対称粒子が存在する。すなわち、素粒子の数が既知のものから倍増するはずである。しかしながら、現在、超対称粒子はひとつも実験的に発見されていない〔『素粒子物理』 戸塚洋二著 岩波書店 ISBN 978-4000067478 〕。2008年に稼動予定のLHC実験計画は、この超対称粒子の発見を目的のひとつとして推進されている。 ==超対称性変換== ローレンツ不変性とは言うなれば4次元ベクトルの回転対称性に相当する対称性:SO(3,1)である。超対称変換は、これをより一般的化した対称性として並進不変性を加えたポアンカレ対称性に基づく代数として理解できる。超対称変換の演算子をとすると、その代数は と書ける。ここで、 は方向への並進を生成する変換で、はガンマ行列である。 平たく言えば、超対称性変換をあるボソンに対して二回続けて行うと、単にもとのボゾンに戻るだけではなく、時空のどちらかの方向へすこし動くことになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「超対称性理論」の詳細全文を読む
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