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超純水(ちょうじゅんすい、Ultra pure water)とは主に産業分野で用いられる用語で、極端に純度の高い水を指す。純水の製造方法では取り除けない有機物や微粒子、気体なども様々な工程を経て取り除かれているのが主な特徴である。 == 概要 == 超純水と呼ばれる場合、水質は極めて高いレベルにあることを意味する。ただし、その明確な定義や国家・国際規格などの統一的な基準はなく、使用目的に基づく需要者の要求水準を達成することが必要となる。このため、同じ『超純水』でもグレードはまちまちとなっている。 製造費用は他の用水と比較し高額になる傾向がある。研究開発のような最先端の分野はもちろん、製造現場を含め要求水準は年々高度化し続けている。 言葉としては1950年には既に登場〔用水と廃水No.8-8(1966)〕していたものの、その純度は現在のそれに遠く及ばなかった。 特に非電解質(生菌を含む有機質、コロイド、ケイ酸など)は除去・測定ともに困難であったが、産業技術高度化に伴う『より不純物の少ない水を』との要求は強まり続け、これに応えるための不純物除去技術も高度化し続けた。すなわち、超純水の歴史はそのまま不純物の除去・管理技術の歴史でもある。 超純水の用途は当初より多様であり1966年の文献〔には、電子工業、貫流ボイラの復水処理、原子力発電、合成繊維工業、有機無機薬品工業、製薬工業、写真工業などが挙げられている。 呼び方として、使用場所(工場、医療、研究ほか)により「超純」や「UPW(Ultra Pure Waterの略)」などの略称や、特定のラボ用製造装置名を代名詞的に用いる事が多い。ただしこれは局地的な風習に過ぎず、水質も超純水の水準にあるとは限らない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「超純水」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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