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越訴[えっそ, おっそ] 越訴(おっそ)とは、再審などを求めて正規の法手続を踏まずに行う訴え。合法・非合法は問わない。 直訴と同一視される場合もあり、実際に両方を混同する要素も含まれているが、本来の性格としては直訴は「最高権力者」個人に対して訴えるのに対して、越訴は上級訴訟機関に対して訴えるものである〔深谷『歴史学事典』〕。 == 古代 == 律令法においては、裁判所の審級を越えて訴えを起こすことである。公式令によれば、訴えの起こす場合には地方においては郡司→国司→太政官、京においては京職→刑部省→太政官の順序を取ることが定められており(太政官で訴えが受理されなければ、天皇に上奏することが許される)、この手続に反する訴えをした場合には笞刑40の刑に課された(『闘訟律』)。また、これが受理された場合、受理した官吏も同様の刑に処された。 もっとも、訴訟機関である官司が不法に裁判を行われなかった場合や上訴を妨害した場合に越訴を行うことは例外的に認められていた。また、唐の『闘訟律』には官吏の車駕に対して直接訴えを起こすことは禁じられていた。日本の『闘訟律』は全文が残されていないため、この規定が存在したかは不明であるが、少なくても平安時代以前にこうした事件があったとする記録はない〔瀧川『平安時代史事典』〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「越訴」の詳細全文を読む
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