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趙敏[ちょう びん]
趙敏(ちょう びん)は、金庸の武俠小説『倚天屠龍記』に登場する人物の一人。モンゴル族で、チャガンテムールの娘であり元朝の紹敏郡主に封ぜられている。モンゴル名はミンミンテムール(敏敏特穆爾)。 趙敏というのは、漢人風に付けた名前であり、「敏」は「紹敏」から付けたもの。姓は「テムール」だが、この漢人名では兄のココテムール(王保保)やチャガンテムール(李察罕)とは同一の宗族でありながら姓が異なることになっており、韋一笑が「漢人だったら笑いものだ」と評している。〔史実では、チャンガンテムールとココテムールの関係は親子ではなく、甥と叔父。養子関係はあり、ココテムールはチャガンテムールの後継者になるのであるが、小説では簡略化している。〕。 == 性格 == 初期はモンゴル側に立ち張無忌らと対立し、悪辣、冷酷な手段を取り、張無忌らを苦しめた。各流派の使い手の指を一本ずつ切り落とすなど、様々な方法で武林に被害を加えた。特に少林寺は、壊滅の危機にまで追いやられた。そのため武林ではかなりの恨みを買っており、張無忌との関係は歓迎されていなかった。 張無忌に敵対していたころは、その知略で無忌らをさんざんに苦しめたが、張無忌と心を通わせた後は、どこか頼りなく決断力に欠ける無忌のブレーンとして活躍。一度は無忌の従妹、殷離を殺害したとの濡れ衣を着せられるが、感情的に反論するのでなく、冷静に対処していた。 また、漢人の女性と異なり、思ったことは口に出すタイプ。憚ることなく張無忌への好意を口にする趙敏に対し、張無忌は困惑するが、まんざらでもなかった。最終的には、父のチャガンテムールと決別し、張無忌とともに生きていくことを宣言。以後は張無忌のよき仲間となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「趙敏」の詳細全文を読む
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