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「踊る人形」(おどるにんぎょう、 )は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、56ある短編小説のうち27番目に発表された作品である。イギリスの『ストランド・マガジン』1903年12月号、アメリカの「コリアーズ・ウィークリー」1903年12月5日号に発表。1905年発行の第3短編集『シャーロック・ホームズの帰還』()に収録された〔ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、73頁〕。 暗号とその解読をテーマにしている。 表題は、一般に「おどるにんぎょう」と読まれている(早い時期の訳者である延原謙は読み方については触れていない)。 == あらすじ == シャーロック・ホームズのもとに、ノーフォークに住むヒルトン・キュービット氏から謎の絵が送られてくる。いろいろな姿の人形がいくつも並んだ絵で、ワトスンは子供の落書きではないかと言うが、ホームズはもっと重要なものだと考えているようであった。 キュービット氏自身がホームズのもとにやってきて、この絵を見て妻がおびえているという。また2週間して、新しい絵が道具小屋に描かれたとキュービット氏から知らせが入る。消したあと、次の日にまた別の絵が描かれており、最初のものと合わせて4種類の絵が材料として揃った。 その2日後、また新しい絵が日時計の上に描かれたとキュービット氏から手紙が届き、その写しも付けられていた。ホームズはそれを調べ、事件が急を告げていることに気づく。その晩の汽車はすでになく、翌朝一番の汽車でノーフォークに行くことになった。 ノーフォークに着いたホームズとワトスンは、すでに悲劇が起こってしまったことを知る。キュービット氏と妻が撃たれ、キュービット氏は死亡してしまったというのである。警察は夫が妻を撃ち、そのあと自殺を図ったか、その逆だと考えていたが、ホームズは外部の侵入者がいたと断定し、第3の弾丸を窓枠の下に発見する。 ホームズは暗号を解読し、ある宛先に手紙を書いた。そこに犯人がいて、これからキュービット邸にやってくるようにしたというのである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「踊る人形」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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