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身延ショッピングセンターCOMA : ウィキペディア日本語版 | 身延ショッピングセンターCOMA[みのぶしょっぴんぐせんたーこま]
身延ショッピングセンターCOMA(みのぶショッピングセンターこま)は、かつて山梨県身延町に存在したショッピングセンターである。 == 概要 == 1988年(昭和63年)地元の業者6社による共同出資で「身延ショッピングセンター事業協同組合」を設立、30億円を投じて1993年(平成7年)3月18日に大手の資本を受けない地域主体のショッピングセンターとして開店した〔噂の!東京マガジン2012年3月11日放送分〕。食品館「ハウディ」と衣料店「ふじやエクセル」を核店舗とし、館内には専門店のほか映画館(ビデオシアター)、プール、スポーツジムなどの施設が入るなど当時9千人程度の町としては巨大ともいえる商業施設であり、他の過疎地から視察がくるほどであった。 しかし誘いを受けた県内大手スーパーの社長が「裏に山が迫っており商圏として成り立たない」と進出を断念し、当時の身延町長も近隣に大型店舗が進出した時太刀打ちできるのかと先行きを危惧していた〔。その不安は的中し、身延町にほど近い甲府都市圏および富士都市圏に大手資本のショッピングセンターが開店すると身延ショッピングセンターの経営が悪化。入居していた専門店が次々と撤退し、2004年4月18日には映画館「COMAシアター」が閉館した。客を取り戻そうと改装を行ない、「ハウディ」を「COMA食品館」に変更するなどし2004年(平成16年)12月16日にリフレッシュオープン、2006年(平成18年)1月26日にケーズデンキを誘致し「こまパワフル館」をオープンさせたがケーズデンキはわずか8ヶ月で撤退、2007年(平成19年)2月3日にケーズデンキが入居していたフロアに日向身延店が入るも経営は一向に改善されることなく悪化の一途を辿っていた。 2階を完全閉鎖しエレベーターを使用不可にするなどの経営合理化をすすめていたが〔、2008年(平成20年)7月27日にこれ以上経営を継続をすることが困難となり、この日を以て身延ショッピングセンターは全面閉鎖された〔2008年8月6日、山梨日日新聞〕。閉鎖後も閉店ではなく営業休止扱いとし、再開を模索していたが施設は差し押さえられ、3度にわたる競売も買い手がつかなかった〔UTYニュース2012年5月23日〕。この間山梨県では中小企業向けに貸し出していた中小企業高度化資金のうち108億円が回収困難になるなど社会問題となり、そのうち身延ショッピングセンターへは22億円を融資し18億円が焦げ付いたことが発覚〔。地方紙の山梨日日新聞だけでなく読売新聞や朝日新聞などといった全国紙が資金焦げ付き問題を指摘する中、TBS系列の情報番組「噂の!東京マガジン」2012年3月11日放送分では身延ショッピングセンターの事例を中心に取り上げ、問題提起を行っている。 2012年(平成24年)5月17日、身延町は身延ショッピングセンターの場所に定住者向けの住宅造成を行うことを決め〔2012年5月17日、山梨日日新聞〕、同年5月23日に甲府地方裁判所へ土地および建物の買受けを申し出た〔。これにより営業休止扱いであった身延ショッピングセンターの閉店が正式決定し、その後建物は解体された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「身延ショッピングセンターCOMA」の詳細全文を読む
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