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車輪の再発明[しゃりんのさいはつめい]
車輪の再発明(しゃりんのさいはつめい、)は、車輪を題材にした慣用句であり、世界中で使われている。「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らずに(または意図的に無視して)、同様のものを再び一から作ること」を意味する。 == 概要 == 新たな付加価値が何もないものを作成するのにコストをかけることから、皮肉的なニュアンスで用いられる。再発明を行ってしまう理由としては、「既存のものの存在を知らない」「既存のものの意味を誤解している」といったことが挙げられる。主にIT業界、とくにSEやプログラマの間で良く用いられる。 これらの業界では、ライブラリや先行事例があるにもかかわらず、様々な理由でそれを利用せず、コードやプログラミング技法を再び一から作ってしまうことが多い。これは現代のコンピュータおよびネットシステム等の開発においては、ライセンス形態が多様で、似たようなものがあっても実際の開発現場ではそれが事実上利用できないことがあるほか、機能的には似ていても設計思想の違いからシステムの発注者がその仕様を好まないため新規開発せざるを得なくなる場合もある。ただ、本当にその設計思想が必要なものかは議論すべき問題であり、特に広く普及している標準部品を無視して開発された独自アーキテクチャはしばしばシステムの利用者を困惑させる。 なお、教育の現場では、ある技術の意味を理解させるために、意図的に「車輪の再発明」を行わせる場合がある。またプログラマもしばしばその技術を深く理解して自身の技術を向上させるために敢えて「車輪の再発明」をすることもある。その場合、一時的には標準的なシステムと異なる路線になっても、最終的には標準的な路線に回帰していくこともある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「車輪の再発明」の詳細全文を読む
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