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軍人[ぐんじん]
軍人(ぐんじん)は、当該国家の正規の軍事組織に所属し、正規の軍事訓練を受け、国家により認められた階級を与えられた者を指す。軍人は国際法上交戦権として、敵対勢力を破壊する権利を持つ。〔http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/html/m2122500.html〕また敵対勢力に投降した場合には、捕虜として基本的人権が保障されている。 文民や民間人の対義語として用いられ、軍人としての籍のことを兵籍・軍籍などといい、軍人としての履歴を軍歴という。軍属は原則として、文官(雇員・傭人等を含む。)であり軍人とは異なる。また、武官は軍人のうち、官吏でもある職業軍人を指し、徴兵された者は含まない。英語では''soldier''は通常陸軍軍人のみを指し、海軍、空軍、海兵隊の軍人はそれぞれ''seaman(またはsailor)、airman、marine''という。全軍の軍人の総称としては''Military personnel''、ラテン語ではmiles(ミーレス)という。 なお、自衛隊は、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めた日本国憲法第九条に従い、自衛のための必要最低限の実力と定義されているが、〔防衛省・自衛隊 憲法と自衛権、保持できる自衛権 http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/seisaku/kihon02.html〕諸外国における軍人にあたる自衛官は国際法上は軍人と扱われる。 == 歴史 ==
近代以前においては(たとえば日本では同じ字で「いくさびと」と呼ぶように)戦闘を行う者を幅広く指していた。近代以前の「国家」誕生以前においては封建制の下、兵と住民、貴族、官僚と士官の区別は基本的になかった。しかし、ヨーロッパでは絶対王政成立以降、日本では明治維新以降、国家の権力が中央に集められてゆき、貴族と土地、住民の関係が分断されることによって、軍事のみに関わる貴族等が出現し、王の軍隊として編成されていった。その後、市民革命を経て、王の軍隊が国民の軍隊となり近代的軍人が成立した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「軍人」の詳細全文を読む
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