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軍団兵[ぐんだんへい] 軍団兵(古典ラテン語:, レギオーナーリウス)は、ローマ軍団を構成する兵士。共和政ローマ中期までローマ市民は軍団兵としての義務があり、25年間、45歳までの兵役が課せられた。退役までの5年間はベテラン軍団兵として、従事する内容を軽いものなどにしてもらい、優遇をされた。編成においては彼らはトリアリイ(Triarii)(後詰の予備部隊)に組み込まれ、余程の劣勢でなければ実際に白兵戦に参加することはなかった。兵の資格としてローマ市民権を保持する市民でなければならず、これは帝政ローマになっても変わらなかった。 == 軍規 == 軍団兵は厳しい規律のもとで鍛えられた。「訓練は血の出ない戦闘」と呼ばれるほどに厳しく、ローマ軍の戦闘技能に欠かせないものであったために武器での模擬戦闘および重装備・密集した戦列のままでの演習行進は絶え間なく行われた。当時の戦いは重装歩兵の場合、剣を以て白兵戦で敵と戦わなければならない過酷なものであった。 体格的に矮小なイタリア人が、大柄で頑強なガリア人やゲルマン人の兵士に連戦連勝できたのは偏に厳格な規律によってなされる集団としての統率と兵士間の連帯によるものである。 また規律は重要視され、違反者は厳しく処罰された。最大の刑罰は死刑。これは当事者1名を処刑するだけではなく、共に殺される者を同じ部隊(コントゥベルニウム)の兵士からくじで選び、残った者たちが死刑を執行するという過酷なものだった。(詳細は十分の一刑を参照)
その一方、私生活に関しては柔軟な対応がなされていた。例えば公式には兵役中の兵士の妻帯は禁止されていたが、実際には居留地で妻を娶り、除隊後故郷に妻子を連れて帰ることなどは黙認されていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「軍団兵」の詳細全文を読む
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