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軍閥時代[ぐんばつじだい]
軍閥時代(ぐんばつじだい、Warlord Era)は、1916年から1928年にかけて中華民国の内戦状態を指す。袁世凱の死から中央の統制が失われ各地の軍閥が集合離散を繰り返す群雄割拠状態となり蒋介石の北伐によって一応は平定された。 ==特徴 == これら軍閥は、列強の後ろ盾を持ち、地主階級と結びつき、自勢力拡大を最優先する個人の首領に従う私兵集団であり、中央の統制を受けず、各地に自己の王国を形成していた。このような大小軍閥によって中国全土は割拠され、省単位の大軍閥から小都市を支配するだけの小軍閥も多く、これも多くいた兵力数千しか抱えていない流動的軍閥なかには、自己を召し抱えてくれる大軍閥を求めて流浪する軍隊もいた。 その戦争も絶えず行われていたが実際は、大演習程度のものでまず声明を述べて自己の優位を述べて相手の非を鳴らし威嚇する。次に電報を打って公に戦況を知らせ同時に敵方を買収する。万が一戦闘になれば火力が優勢なほうが勝利し兵士たちは士気が低いから決して白兵戦には持ち込まない。兵士と将軍同士の死傷者はめったに出ずなるべく損害の少ない戦争の仕方をしていた。これは、敵を撃破したとしても指導者はすぐ介入不可能で経済的価値が高くとも占領できない租界に逃げ込み再起を図るからである。占領地も経済的価値は低く、いつまでたっても決着がつけず、相対的な勝利で満足するしかなかった。この際限のない戦争の費用捻出に支配域の住民に対して租税の先取りを行った。省内だけで通用する不換紙幣を発行し穀物の強制的な買い上げをして、終わったころにはその価値は下落している。それを年々と繰り返した。別の軍閥に入れ替わったとしてもさらに先の租税の先取りをした。また兵士たちの質は低く、待遇は悪く、給料未払いが多いため軍紀は乱れていた。戦地での略奪暴行を約束させることによって士気を保ちその被害にあった住民は苦しんだ。 国際的には、北京政府が正統政府として承認されていたが、それを支配していたのは軍閥混戦を勝利した大軍閥であり数年ごとに交代していた。各国は必要に応じて個別に各地の軍閥と交渉していた。列強は、影響力拡大のために利用していたものの、これら軍閥は支配地域で勝手に輸入品に通過税をかけるために流通を阻害し経済的に不利益を被っていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「軍閥時代」の詳細全文を読む
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