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軟弱地盤[なんじゃくじばん]
軟弱地盤(なんじゃくじばん)とは、泥や多量の水を含んだ常に柔らかい粘土、または未固結の軟らかい砂から成る地盤の総称である。国土交通省「宅地防災マニュアル」では判定の目安として有機質土・髙有機質土(腐植土)・N値3以下の粘性土・N値5以下の砂質土を挙げている。その性質上、土木・建築構造物の支持層には適さない。 圧縮性が高く剪断強度が低いため、地震時には、振幅の大きな揺れや砂質土の液状化現象などの被害が発生しやすい。軟弱地盤の分布地域は、臨海部低地や氾濫原などの地形的凹所をなす低湿地に位置することが多いため、しばしば洪水に襲われ、反乱水が長期にわたって湛水する地域でもある。完新世の海岸平野での海成堆積物・埋立地・谷底に形成された腐植土などがこれに該当する。日本の都市の多くは軟弱地盤の上に発達しているため、災害時には注意が必要である。 == 軟弱地盤が分布する地形の種類 == 軟弱地盤は、三角州、後背湿地、潟湖成低地、デルタ性低地、おぼれ谷(陸上の谷が海面の上昇や地盤沈下で海面下に沈んでできた湾)、小集水域内の小谷底平地など、沖津平野のなかの限られた地形に分布している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「軟弱地盤」の詳細全文を読む
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