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転宅(てんたく)は古典落語の演目の一つ。原話は、天明8年(1703年)に出版された「はつわらい」の一編である「かたり」。 主な演者として、3代目三遊亭金馬や3代目三遊亭小圓朝などがいる。 == あらすじ == 妾宅から旦那が帰宅。お妾のお梅さんが見送りに行くと、その留守に泥棒が侵入してきた。 この泥棒、旦那が帰りがけにお梅に五十円渡して帰ったのを聴きつけ、それを奪いにやって来たのだ。 泥棒、まず座敷に上がりこみ・・・空腹に耐えかねお膳の残りを食べ始める。そこにお梅が入ってきて、物の見事に鉢合わせ。 慌ててお決まりのセリフですごんで見せるが、お梅さんは驚かない。それどころか…。 「自分は元泥棒で、今の旦那にはとうに愛想が尽きているから、よかったら連れて逃げてよ」 泥棒の方が真っ白になってしまった。その上、五十円どころかこの家には私の貯蓄が千円ほどあるんだよと色仕掛けで迫られ、泥棒すっかり舞い上がってしまう。 泥棒、でれでれになってとうとう結婚を約束。『夫婦約束をしたんだから、亭主の物は女房の物』と言われ、メロメロの泥棒はなけなしの二十円を差し出してしまった。 気が大きくなった泥棒は『今夜は泊まっていく』と言い出すが、お梅さんに止められてしまう。 「二階に用心棒がいるから今は駄目。明日のお昼ごろ来てね。合図に三味線でも弾くから」 さて、その翌日。無名の大衆を装い、ウキウキの泥棒が妾宅にやってくると妾宅は空き家になっていた。 慌てて近所の煙草屋に聞くと。 「あの家には、大変な珍談がありましてな。昨夜から笑いが止まらないんですよ」 何でも、夕べ押し入ってきた泥棒を舌先三寸で騙し、20円も巻き上げた後たたき出したと言うのだ。 しかも、その後旦那に相談すると、後が怖いと言う事で泥棒から巻き上げた金は警察に届け、今朝方早くに転宅(引っ越し)したんだとか・・・。 「えっ、引っ越したんですか? あのお梅って言う女、一体どんな奴なんでしたっけ・・・?」 「どんなって、お梅は元義太夫の師匠ですけど」 「義太夫の師匠? ギェー、見事に騙られたァ!」 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「転宅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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